【最新版】エンジニアスカウトサービス13選！費用・選び方のコツも解説

エンジニアの採用は、企業の成長とイノベーションを推進する上で重要な要素です。
しかし、急速なIT技術の進化や労働人口の減少、DXに伴うIT人材の求人倍率の上昇などの影響で、優秀なエンジニアを見つけ、採用することは容易なことではありません。

企業の採用担当者の中には、

• スカウトでエンジニアにアプローチすることは効果があるの？
• スカウトで成果を出す方法がわからない
• エンジニアをスカウトするサービスの選定方法は？
• スカウトサービスのおすすめと特徴は？

など、多くの疑問を抱えている方も少なくありません。
本記事では、

• エンジニア採用にスカウトが有効的に働く理由
• スカウトで費用対効果を最大化する方法
• スカウトサービスの選び方と注意点
• おすすめのスカウトサービス12選

について詳しく解説します。

監修者情報

株式会社uloqo代表取締役
関川 懸介
アドテクノロジーベンダー、リクルートグループを経て、2016年4月株式会社uloqoを創業。採用企画・採用広報・ダイレクトリクルーティング・組織開発・人事評価制度策定などを通じて、大手からスタートアップまで幅広く累計300社以上を支援。詳しいプロフィールはこちら

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エンジニア採用にスカウトが有効な3つの理由

エンジニア採用は人材不足の影響により、採用市場全体の競合性が高い状態が慢性化しています。
加えて、エンジニア市場には、「高度な専門知識が要求される」「優秀な人材は高待遇で囲い込まれている」というような特徴があります。

このようなエンジニア採用の環境下でスカウトが有効な理由は、主に3つ挙げることができます。

• 転職潜在層へのアプローチが可能
• ターゲット選定の精度が高く、候補者の選定が容易
• マッチした人材に迅速にメッセージが可能

それぞれ解説していきます。

転職潜在層へのアプローチが可能

スカウトの主要な利点は、人材紹介会社を通じて接触することができない候補者との接触が可能であるという点です。
人材紹介会社は通常、転職活動を行っている求職者のみを対象としています。
しかし、スカウトでは、現在の職務に満足しており、積極的に転職活動を行っていないが、より良い機会があれば興味を示す可能性がある候補者（転職潜在層）に接触することが可能です。
実際に、転職潜在層は、転職希望層の約2.5倍存在するとされています。

さらに、企業が高待遇を提供して優秀な人材を確保することにより、IT業界では人材の流動性が低下しています。優秀な人材が転職市場に参入するのが困難な現状を解消するためにも、スカウトは重要な戦略です。

特に、求人倍率の高いエンジニア職やマネージャーなどの管理職の採用において、メッセージを配信することでアプローチが可能です。

ターゲット選定の精度が高く、候補者の選定が容易

エンジニアは高度な専門知識を必要とする職種であり、人材の汎用性は他の職種と比較して高くありません。

具体的に、エンジニアは職種と使用言語で大きく分類されます。加えて、実務で使用したサーバー環境やツールなどが専門性を高めています。高度な専門性から、大規模なマス型求人はエンジニアに適していません。

一方で、スカウトでは候補者に対してフィルタリングを行い、閾値を設定することが可能です。候補者の詳細なプロファイル（職歴、スキル、資格、プロジェクト経験など）を分析することで、役割やプロジェクトに適したスキルセットを持つ候補者の特定が容易になります。

結果として、スカウトの利用が採用工数の削減、採用リードタイムの短縮に貢献します。

マッチした人材に迅速にメッセージが可能

スカウトサービスの利用で、候補者の検索やマッチングが迅速に行われ、採用担当者の作業工数を削減し、時間の節約に寄与します。

マッチした人材にメッセージが可能というポイントにおいて、スカウトに類似した採用手法にダイレクトリクルーティングが存在します。アプローチ方法として類似性を持つサービスですが、その違いはメッセージの質と量にあります。

スカウトサービスでは、特定の条件を満たす求職者全員に対して一律のメッセージが送信されます。一方、ダイレクトリクルーティングでは、同じく条件を満たす求職者に対して、個々にパーソナライズされたメッセージが送信されます。

ダイレクトリクルーティングと比較して、スカウトサービスは対象となる候補者の数を確保することが可能です。加えて、採用担当者の作業工数を削減し、時間の節約に貢献します。

自社に適したサービスを選ぶ4つのポイント

自社に適したサービスを選ぶポイントについて、

• 欲しい人材がデータベースに存在しているか
• 利便性に優れており、カスタマイズ性が高いか
• アクティブユーザー率・返信率が高いか
• 自社に合った料金体系か

以上の4つに焦点を当てて解説します。

欲しい人材がデータベースに存在しているか

まず、求める人材が存在するデータベースの選択が必要です。 極端な事例として、エンジニアを探しているにも関わらず、介護の人材データベースを利用すると、欲しい人材を見つけることは不可能です。

データベースが自社の採用要件を満たす人材を含んでいるかを確認することは重要です。 考慮すべき下記の要素が挙げられます。

• 職種
• プログラミング言語
• OSやサーバー環境
• 経験年数
• 対象のエリア

加えて、エンジニア採用に特化したデータベースを提供するサービスの利用も検討する価値があります。対象がエンジニアに限定されることで、候補者をより迅速かつ精確に絞り込めるでしょう。

ただし、特化型のデータベースは費用が高く設定される傾向があります。一般的なデータベースに比べて候補者の数が少ないため、多様なバックグラウンドを持つ候補者を探す際には、選択肢が限られる可能性があり注意が必要です。

利便性に優れており、カスタマイズ性が高いか

スカウトサービスの利便性は、業務の効率化に大きく寄与します。
利便性について下記の点について確認しましょう。

• ユーザーインターフェースが直感的で使いやすいこと
• カスタマイズ性が高く、自社の採用プロセス・採用基準に合わせた設定が可能か

人材を検索する際に、直感的に利用可能なフィルター機能やソート機能などの機能性に優れた媒体を選定することが重要です。多い場合には、数十万から数百万の人材が登録されているため、必要な人材を迅速に見つけるためターゲットを絞り込む機能は欠かせません。
加えて、独自の採用プロセスや採用基準を設定している場合には、提供されている機能をカスタマイズすることにより、対応可能かを確認します。

例えば、以下の要素を比較して、採用活動の最適化を図りましょう。

• 「分析・レポート機能」を用いた採用活動の効果測定と業務改善
• 「統合機能」を用いた他のHRツールやシステム（ATS、CRMなど）とのシームレスな連携

各サービスの特徴を十分に比較検討し、自社のニーズに最も適したものを選ぶことが成功の鍵となります。

アクティブユーザー率・返信率が高いか

サービス利用者からの返信率の高さは、そのサービスのデータベースの質や提供されるコミュニケーションツールの有効性を示す重要な指標です。

返信率が高いことは、媒体がアクティブユーザーを多く抱えており、スカウトメールへの返信が期待できます。母数の確保が効果分析を容易にし、メッセージのアップデートに役立ちます。

返信率の高さは、データドリブンな採用を行う上で極めて重要であり、サービスの品質と効果性を評価する上で不可欠な要素です。

自社に合った料金体系か

料金体系が自社の予算に合致しているかを確認します。
スカウトサービスの料金体系は、

• 定額型
• 従量課金型
• 成果報酬型

これら3つに区分されています。
各サービスの料金体系、スカウト上限数などを比較検討し、自社にコストパフォーマンスが最適なサービスを選びましょう。

また、無料トライアルや割引キャンペーンを利用して、実際にサービスを試してから契約を決めることも有効です。

定額型

定額型は一定の月額や年額でサービスを利用できます。採用人数に関わらず一定の料金のため、大量の人材を採用する場合や継続的に採用する場合には非常に効果的です。
しかし、ターゲットの人材が採用できない場合や必要な人数を採用した後でも、契約期間中は引き続き費用を支払う必要があります。

従量課金型

従量課金型では、依頼した業務量に応じて料金を支払い、2つ形態が存在します。

• スカウト1件毎に料金が設定されているケース
• サービス毎に月額料金が決まっているケース

サービスの特徴として、必要なスカウト業務に限定して業務を委託でき、定額型と比較して、余分コストの発生を抑えられます。
特に、短期的に特定の負担を軽減したい際に、従量課金制のサービスは有効です。
従量課金型の費用の一例として以下が挙げられます。

• 面接日時設定：5万円～/月
• DM・スカウト配信：3万円～/月
• 応募者への合否連絡：1.5万円～/月
• 次回の面接日時設定：1.5万円～/月

成果報酬型

成果報酬型は採用した人材の想定年収の内、一定の割合を支払い利用できます。サービスを使用しない期間、ターゲットの人材を採用できない期間は費用が発生しないため、不必要な経費を削減することが可能です。費用対効果を最大化し、企業の財務負担を軽減する有効な手段となります。

エンジニア採用におすすめのサービス13選

エンジニア採用に向いているおすすめのスカウトサービス13選をご紹介します。

株式会社uloqo

引用元：株式会社uloqo（旧株式会社プロジェクトHRソリューションズ）

Wantedly

引用元：https://www.wantedly.com/about/list

Linkedin

引用元：https://www.linkedin.com/?src=re-other&veh=saiyo.migi-nanameue.co.jp

Green

引用元：https://www.green-japan.com/

Forkwell Jobs

引用元：https://recruiting.forkwell.com/

AMBI

引用元：https://en-ambi.com/

Findy

引用元：https://findy-code.io/enterprise-service/

paiza

引用元：https://paiza.jp/pages/recruiters/career/service/

転職ドラフト

引用元：https://job-draft.jp/company_service_inquiry?location=top

LAPRAS SCOUT

引用元：https://scout.lapras.com/

レバテックダイレクト

引用元：https://levtech.jp/contact/recruit/?sip=o09900_115

dodaダイレクト(旧doda Recruiters)

引用元：https://www.saiyo-doda.jp/service/recruiters

Bizreach

引用元：https://bizreach.biz/service/bizreach/

スカウトの成果を高める7つのコツ

スカウトの効果を最大化するためには、スカウトを受け取る側の視点を理解することが重要です。

これらの点を整理しましょう。

適切な配信担当者を明記する

同職種の管理職や社長などの役員からのスカウト文は、返信率が高くなる傾向にあります。

現場のスタッフの職務を明記することは、「採用担当者」といった一般的な表現よりも、具体的な役職名を用いることで、より親しみやすい印象を与えることが可能です。

また、技術最高責任者（CTO）を擁する組織である場合、CTOの氏名を紹介文に含めることを検討すると良いでしょう。これにより、組織の技術力を強調することができます。

諸事情により、人事担当者の名前でメールを送る場合は、次の接点にエンジニア同伴面談や社内エンジニアと話が可能なステップを用意していることを伝えると良いでしょう。

ただし、スカウトメッセージにのみ現場の管理職やCTOの名前を使用し、面接や面談で技術職のスタッフとの接触が一度もない場合、候補者や応募者に対して不信感を与えます。選考プロセスとの兼ね合いを考慮しつつ、担当者の名前を選ぶことを推奨します。

自社のワークスタイルを伝える

ワークスタイルの多様化に伴い、エンジニアも柔軟な働き方を求める傾向にあります。特にコロナ禍以降、ライフワークバランスを重視するエンジニアは増加中です。リモートワークの可否やフレキシブルな勤務体制などが、転職先を選択する際の重要な要素になっています。

• リモートワーク
• フレックスタイム制
• 短時間勤務
  
  などを導入している企業は、スカウトメッセージにワークスタイルの内容を含めることを推奨します。

エンジニアに柔軟な働き方のイメージを伝えることで、スカウトの魅力を高められます。

求職者に適したキャリアパスを提示する

エンジニアリングは、日々進化し、常に新しいスキルや知識の習得が求められる分野です。エンジニア採用に際しては、企業が提供可能な成長機会やキャリアパスを明確に説明することが重要です。

キャリアパスについて説明する際には、

・キャリアアップの年次イメージ
・具体的な給与水準

をスカウトに記載しましょう。
候補者に対して具体的なキャリアビジョンを描かせる事が必要です。
成長の機会について説明する際には、

• 業務時間内の自己研鑽の機会
• 書籍購入のサポート
• 勉強会・セミナーの定期開催

などの業務以外で行われる、成長を促進する取り組みをスカウトに組み込みましょう。
制度の詳細や実際の運用状況を明確に伝えることで、候補者からの信頼を得ることに繋がります。

案件例を記載する

スカウトには自社が担当したプロジェクトや、案件の具体的な事例を紹介することを推奨します。特定のポジションの採用が目的である場合、候補者が実際に関与する可能性のあるプロジェクトや案件を示すことで、候補者のスキルや経験がどのように活用されるかを明確に理解することができます。

事例に関しては、「自社がなぜその言語・技術を使っているのか」に焦点を当て、技術に対する独自の視点や開発に対する情熱を発信できる内容にすることが重要です。

技術の選定理由は、自社の開発に関するストーリーを語ることに繋がり、カルチャーに共感や興味を引き出すことができます。

次回フローの誘導を行う

スカウトには次に相手方が行うアクションを必ず記載しましょう。エンジニアは数多くのスカウトを受け取っています。次の行動が明確でないスカウトの場合、他の魅力的なスカウトに興味が移ってしまう可能性が高いです。

互いのマッチ率や採用・応募意向を図るためにも「カジュアル面談」を設けることも有効です。転職潜在層へ向けたアプローチにもなり、候補者が転職に踏み切る際に自社を選択肢に加えてもらえる下地にもなります。

スカウトの媒体毎に適したタイミングでメッセージの送信を行う

一般的にスカウトメールは、金曜日の17時から19時頃に見られる可能性が高いです。しかし、媒体によりメール開封率、返信率は大きく異なります。利用する媒体に応じてメール送信の施策を変える、効果分析によって戦略を変えていくことが重要です。

また、深夜や早朝の時間帯にスカウトメールを送信する行為は、受信者に対する失礼に当たるだけでなく、受信者から時間外勤務が多い企業と誤解される可能性があります。この点についても留意する必要があります。

メッセージ一覧での件名の見え方に注意して送信する

「メッセージを受け取る側の視点」は、意外と見過ごされがちな要素です。例えば、工夫を凝らした件名が、メール本文が長すぎるために受信一覧上で重要な部分が見えないという状況もあります。
メールの冒頭部分で何文字まで表示されるのか、PCとスマートフォンでは表示方法が異なるかなど、使用する媒体の担当者に確認しましょう。
スカウトの件名は基本的に以下の順序で作成しましょう。

• 通常選考とは異なるスカウトによる特別な要素
• 募集ポジション
• 待遇

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まとめ

本記事ではエンジニアに関して、スカウトが有効である理由とその成果を最大化する戦略を解説し、また、厳選したスカウト12サービスの特徴と費用をまとめました。
採用業務は、企業のパフォーマンスに直接的な影響を及ぼす重要な業務であり、エンジニアの質を向上させることは、企業の生産性に直接的な影響を及ぼします。
エンジニアのスカウトを新たに開始しようと考えている企業の採用担当者、または現在のスカウト戦略を見直したい採用担当者の皆様、本記事が参考になれば幸いです。

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