「セルフエフィカシー(self-efficacy)」とは、日本語で自己効力感と訳され、自分がある状況において適切な行動を遂行できるかどうかの認知のことを指します。
自己効力感と自己肯定感の違い
自己効力感とは、自身を信じて行動に移せる力を言います。一方、自己肯定感とは、自己を尊重し、自身の存在を肯定できる力を言います。つまり、自己効力感とは「できると自分を信じられる力」であり、自己肯定感とは「できなくても、ありのままの自分を受け入れられる力」を意味します。
看護におけるセルフ・エフィカシーの実例
70歳女性が誤嚥性肺炎で入院した後、急激に意識レベルが低下したことで、娘夫婦は病院や看護師に対する不信感を強めていきました。
→看護師と娘夫婦とのコミュニケーションを増やし、娘夫婦に嚥下訓練や看護ケアに参加してもらうことでセルフエフィカシーが高まり、病院と患者、娘夫婦との間で信頼関係を構築できるまでになりました。