【事例付】採用の歩留まりとは?低下しやすい7項目と4つの改善策

採用歩留まりを上手く活用できていますか?

●歩留まりを正しく理解できておらず、歩留まりを意識した採用改善策が打てない
●歩留まりの設定方法や計算方法がわからず、なんとなく数字目標を立ててしまっている
●昨年の実績や競合他社実績を上手く自社に反映できず、課題設定が上手にできていない

など、採用KPIやゴールは立てているにも関わらず、その過程での各数字を上手く採用に反映できておらず、課題分析や根拠を持った採用目標が立てられていないと感じているご担当者様も多いのではないでしょうか。

採用の歩留まり率を向上させることでは、選考過程で応募者の離脱を防ぎ、内定者の辞退を減らすことができます。今回は、採用の歩留まりの計算方法、項目やその改善策について解説していきます。

監修者情報

監修者用
プロジェクトHRソリューションズ代表取締役
関川 懸介
アドテクノロジーベンダー、リクルートグループを経て、2016年4月プロジェクトHRソリューションズを創業。採用企画・採用広報・ダイレクトリクルーティング・組織開発・人事評価制度策定などを通じて、大手からスタートアップまで幅広く累計300社以上を支援。詳しいプロフィールはこちら

採用課題を解決するなら、300社以上の支援実績を誇る
PrHRの採用代行サービス

このような課題を抱えていませんか?

・採用活動におけるリソース不足にお悩みを抱えている
・面接や書類選考で、改善や採用広報等に手が回らない
・どうしたら採用活動がうまくいくのかよく分からない

PrHRの採用代行サービスは、結果にコミットし、採用目標達成に向けて、
あらゆる打ち手を考案・実行します。

採用戦略設計・採用広報企画・スカウト媒体・人材紹介会社・SNS等、
あらゆる採用手法の活用、候補者対応まで、採用に必要な機能を
豊富なノウハウと実績を活かし、高い品質でご提供します。

詳細についてはこちらボタン

改めて知りたい採用の歩留まりとは?

そもそも歩留りとは、製造業において投入した原料や素材の量に対して実際に得ることができた出来高の割合を指します。そしてその歩留まりを百分率で示した数値を歩留まり率と言います。

採用の歩留まりとは、採用における各選考に進んだ人数の割合を指します。歩留まり率は「選考通過数」÷「選考対象数」×100で計算できます。

例えば、内定承諾数5人で内定数が10人だった場合の入社の歩留まり率は、「実際に入社した人数(5人)」÷「内定を出した人数(10人)」×100=歩留まり率(50%)となります。すべての選考過程において、歩留まり率をコントロールできていれば採用に成功していると言えます。

歩留まり率の平均は就職白書(Recruit2023)によれば、5割程度となっているので自社の歩留まり率と比較して参考にしてみてください。

【関連記事】採用戦略におけるKPIとは?採用効果から目標設定の方法まで紹介します。

歩留まりを正しく把握する重要性とは

歩留まりを正しく把握することで採用達成に大きく一歩近づけることができるため、採用歩留まりを正しく把握することの重要性をしっかり理解しましょう。

採用フローのボトルネックを明確にできる

各採用フローにおける歩留まりを算出・把握することで、どこで候補者が離脱してしまっているのか、内定までの道のりでどこが足枷になってしまっているのかを数値で示すことができます。

例えば、選考前のカジュアル面談を実施した後、選考を希望する候補者の数があまりにも低い場合考えられる要因としては、

●面談時に自社の魅力を上手く伝えられていない
●選考に進みたくなるような終話ができていない
など予想ができます。

また、最終面接前に候補者がよく離脱してしまうなど、面接合格を出しているにも関わらず最終面接に進む数が少ない場合に考えられる要因としては、

●最終面接設定に時間がかかり他社で内定が先にでてしまう
●最終面接設定前に確認事項が多く、選考希望意思が低下してしまっている
など、が考えられるでしょう。

どこの採用フローでどのような数値がでているのか、根拠を持って採用のボトルネックを分析することができます。

採用活動の品質向上に繋がる

歩留まり率が悪い項目が明確にわかることで、次にすべき対策が明確になり、採用活動全体の品質向上に繋げることができます。

例えば、
●書類選考歩留まりが低い場合、書類回収におけるコミュニケーションを改善したほうがよいかもしれません。
●一次面接設定歩留まり率が低い場合、面接で他社選考状況を事前に把握し、候補者の負担にならないご案内方法を考えたほうがよいかもしれません。

内定承諾歩留まり率が低い場合、面接の終話方法を惹きつけに寄せた内容にすべきかもしれません。

このように、歩留まり率が悪い項目がわかることで、次に取る対策や採用活動全体でコミュニケーションの方法を変更したりするためのヒントが見つかるものです。

採用活動全体の評価ができる

昨年の実績や、競合他社との歩留まり率の比較が数値を持ってできることで、現時点での自社の採用活動全体を評価することが可能になります。

昨年と比べてなんとなくいい、なんとなく悪いのような感覚で判断することなく、ここの数字が高いから良い、低いから悪いと根拠を持って評価することができ、現場の方や会社役員の方への説得材料にもなり得ます。

またどのような施策を打ったからここの数字が伸びたなど、振り返りの際にも役に立つでしょう。

採用の歩留まり項目

採用の歩留まり項目は一般的に以下の通りです。歩留まりの項目数は、新卒採用や中途採用など選考フローによって異なります。そのため、当てはまる項目ごとに歩留まり率を計算し、自社の歩留まり率を把握しましょう。

・エントリー
・説明会(セミナー)予約
・説明会参加
・書類選考
・筆記試験
・一次面接
・二次面接
・三次(最終)面接
・内定出し
・内定承諾
・入社

このように各項目における歩留まり率を把握することで、自社の応募者の状況やどのタイミングで歩留まりが低下しているのかといった採用の課題が見えてきます。

歩留まり率が低下しやすい項目

上記の選考フローにおいて歩留まり率が低下しやすいタイミングがあります。その特徴と留意点を解説していきます。

①エントリーから会社説明会

選考フローの最初にあるエントリーから会社説明会への段階で歩留まり率は大きく低下します。気になる企業に手当たり次第応募する人や軽い気持ちで応募する人もいるため、エントリー数が多くても会社説明会の参加者は少ないというケースも多々あります。

そこで、少しでも興味や関心を持ってエントリーしてくれた応募者を取り逃さないために、エントリーからの時間を空けずに説明会を行うことが大切です。

②書類選考・筆記試験から一次面接

一般的に、書類選考や筆記試験で応募者の足切りをするため、このタイミングで歩留まり率が低下しやすいです。企業が意図的に絞り込んでいるため、歩留まり率をあえて改善する必要はないフェーズと言えるでしょう。

一方で、候補者も選考試験の案内が来たタイミングで企業の選考に進むかどうかを判断することが多いです。企業にとっても面接実施前は応募者の絞り込みを行うタイミングですが、この時点で応募者が少ない場合はそもそもアプローチ先や採用方法自体を見直す必要があると考えられます。

③面接設定から面接

一次・二次などの段階を問わず、面接設定から面接実施までは歩留まり率が低下しやすいです。書類選考や筆記試験と異なり、応募者に直接来社してもらうため、応募者の心理的ハードルも高くなります。

また、他社の内定を承諾された場合、応募者を囲い込むことは難しくなります。つまり、他社の内定出しの時期と重なれば、辞退者が一気に増えてしまう危険性もあります。そのため、競合他社の採用状況などをよく把握し、場合によっては採用スケジュールの見直しも必要になってきます。

④内定出しから内定承諾

内定出しから内定承諾段階で歩留まり率が低下している場合、他社と比較して入社するメリットや魅力を感じてもらえなかった可能性が高く、採用競合に負けていると考えられます。

採用候補者が自社に入社するメリットを感じられず辞退する場合、候補者に自社の魅力付けができていない可能性が高いです。この場合、採用フローで伝えているメッセージ自体を見直したり、アプローチの仕方を変えたりする必要があります。また、面接官の言動によって辞退される場合、面接官の教育を行うことが重要になるでしょう。

⑤内定承諾から入社

内定承諾から入社までの歩留まりが悪い場合も同様です。内定辞退が生じる詳しい原因や内定承諾後のフォローについては以下の記事を参考にしてみてください。

【関連記事】内定辞退を防止する2つの方法とは?辞退が起こる理由や企業事例もご紹介!

採用歩留まりの改善策

ここでは採用歩留まり率が低い場合の改善策について説明します。

迅速な対応と日程調整

予約確認電話や面接日程調整など、対応の速さで大きく歩留まりが変わることも多いです。応募があった際は24時間以内に返答したり、面接の1〜2日前にリマインド連絡を行ったりするなど、連絡・日程調整は迅速に行いましょう。

選考期間の短縮

競合他社の選考期間と重ならないように選考スケジュールを早め、選考フローにかかる期間を短縮することも重要です。長引くと他企業で採用が決まってしまう可能性もありますので、新卒採用なら1カ月以内に、中途採用の場合は2〜3週間以内に収めるといいでしょう。

動機形成方法の見直し

内定辞退を防ぐために、採用候補者への動機付けは欠かせません。特に、候補者と直接やり取りをする座談会や面接などにおいて動機付けを行うことは非常に重要です。また、どの段階にどこまでの動機形成を行えば歩留まり率を改善できるか、過去に入社してくれた人へのヒアリングを通して明らかにしましょう。

面接官の教育

面接官は、応募者にとって企業の顔です。特に、面接における会社の雰囲気や面接官の印象は、その後の入社意欲に大きく影響します。そのため、応募者に安心感や好印象を与えられるような対応や、動機形成につながるコミュニケーションを教育しておくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。どの項目で歩留まり率が低下しているかを把握し、課題に合わせた改善策を実施することで、採用機会の損失を防ぐことができます。本記事を参考に、採用の歩留まりの改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

採用代行(RPO)サービス比較26選!業務内容、費用、メリット・デメリットまで徹底解説
採用管理システム(ATS)33選!選び方とそれぞれの特徴を解説・比較します!
採用戦略におけるKPIとは?採用効果から目標設定の方法まで紹介します。
2020年の採用トレンドは?withコロナ時代の新しい採用手法をご紹介!
中小企業における5つの採用課題とは?人材確保のポイントを徹底解説します。
内定者フォローツール12選!特徴・費用などを徹底比較
【面接官必見】面接のやり方、優秀な人材を見抜く質問例、タブーな質問などまとめ

採用代行会社の選定にお悩みですか?
PrHRのスカウト代行サービスについてはこちら

「普通の運用代行」ではない、
プロフェッショナルリクルーターによるRPOサービスです。

①月額20万円~からご予算と課題に応じてカスタマイズ型でサービス提供が可能。支援後は追加費用の発生一切なし。
②累計50社取引クライアント様の契約継続率は驚異の90%超。
③あらゆる採用媒体活用実績を活かしたプランニング、実行により、採用目標達成率は87%超。
④上流工程の企画から、下流工程の実業務まで一気通貫で支援。もちろん採用広報もベーシックプランから提供可能です。
⑤独自の業界リサーチで、業界専門用語や市場におけるクライアントのポジションについて、徹底的にインプットを行います。
⑥エンジニア・データサイエンティスト・デジタルマーケター等、専門職種についてはテクノロジー領域専門のコンサルタントが担当します。

▼サービスに関するお問い合わせはこちらから

お名前 (必須)

会社名 (必須)

お電話番号 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文

選択してください

シェアお願いします!