こんにちは。digireka!HR編集部です。近年、売り手市場の加速や労働人口の減少により、人材獲得競争が激化しています。「いかに優秀な人材を確保するか」「求める人材を的確に採用できるか」という課題に対し、人材紹介会社による仲介や求人広告への掲載など、従来の採用方法では対応しきれないのが現実です。そこで、企業側が求職者に対して直接アプローチすることで採用活動を行う、「ダイレクトリクルーティング」が普及してきています。
今回は、「ダイレクトリクルーティングってなに?」「本当に効果があるの?」「サービスがありすぎて、どれを使えばいいかわからない…」という疑問や不安を解消すべく、ダイレクトリクルーティングについて、中途採用向けのおすすめツールをご紹介します!
ダイレクトリクルーティングとは?
ダイレクトリクルーティングとは、簡単にいえば、企業側が求める人材に対して、直接「口説く」ことです。
従来の採用活動では、求人広告を通して、ターゲットを絞りすぎず、幅広い人に対して募集をかけたり、人材紹介会社によって、希望する人材の紹介をしてもらったり、企業側は「待ち」の状態でした。
反対に、「攻め」の採用である、ダイレクトリクルーティングでは、企業側が自らターゲットとなる人材に対してアプローチする必要があります。
ダイレクトリクルーティングを行うメリット
ダイレクトリクルーティングを実施するメリットについてご紹介します。
コストを削減できる
企業の採用担当者が求職者に対して、自らスカウトをするため、人材紹介会社への仲介料金を支払う必要がなくなり、採用にかかるコストの削減につながります。
求める人材に対して、的確なアプローチが可能
企業が求める人材に対して、直接スカウトを行うことで、ピンポイントかつスピーディーに、アプローチすることができます。さらに、求める人材と直接コンタクトを取ることで、選考のステップを減らすことも可能になり、採用までにかかる時間も減らすことができます。
潜在層へのアプローチが可能
企業側からアクションを起こすことができるため、その時点で転職を考えていない、潜在層に対しても、アプローチをかけることができます。
採用後のミスマッチを防止できる
企業からスカウトを直接行うことで、求職者1人に対してかける時間が増えたり、より密接なコミュニケーションをとったりすることが可能になります。さらに、企業側は、アピールしたい自社のポイントを直接提示することができるため、求職者とのミスマッチを減らすことができます。
ダイレクトリクルーティング導入に伴うデメリット
ダイレクトリクルーティングを導入する際にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
採用戦略を構築するためには、長いスパンがかかる
自社の求める人材像を思い描くだけでは、激化する人材獲得競争で勝つことはできません。自社が求める人材の言語化から、アプローチ方法まで、より的確な人材を獲得するための戦略が必要になります。こういったノウハウを蓄積するには、長いスパンがかかることは避けられません。
採用担当者への負担が増える
従来の採用方法と比較して、人材の見極めやスケジュール調整など、自社で行わなければならない業務が増えるため、採用担当者にかかる負担が大きくなってしまいます。場合によっては、採用担当者を増やさなければならないことも考えられるでしょう。
大量採用が難しい
企業側が直接スカウトをするため、求職者1人に対して、より多くの時間と労力がかかります。そのため、一度の大量採用が困難になると考えられます。
ダイレクトリクルーティングでかかる費用
使用するダイレクトリクルーティングのツールによって料金は異なります。一般的には、ダイレクトリクルーティングによる一人当たりの採用にかかる費用は、成功報酬型のツールを使用する場合、約60万円といわれています。
成功報酬に加え、月額使用料金が発生する媒体では、年間およそ80万円かかるといわれています。
ダイレクトリクルーティングのやり方
一般的な手法としては、ダイレクトリクルーティングサービスをもつ転職サイトに登録することで、サイト内から求める人材に対して、直接コンタクトをとることが挙げられます。サイト内で、直接スカウトを送ったり、求職者からの応募を受けたりすることで、書類選考や面接などの選考ステップに進めることができます。
そのため、まずは自社の求める人材を明確にしたうえで、ターゲット層が多数利用しているサービスを検討することが必要です。
サービスによって、ターゲットとする求人や料金体系が異なります。以下、中途採用向けのダイレクトリクルーティングサービス11個をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください!
ダイレクトリクルーティングを行う際のコツ
ダイレクトリクルーティングを用いた採用を実現するためには以下の4つのコツが必要となります。
(1)長期間かけて取り組む
ダイレクトリクルーティングは、従来の受け身型の採用方法と異なり、企業側が求職者1人あたりにかける時間が長くなります。さらに、ダイレクトリクルーティングを用いた採用を継続的に成功させるためには、社内でノウハウを蓄積する必要があります。そのため、長い期間をかけて取り組むことが欠かせません。
(2)明確なペルソナを設計する
自社が求める人材に対して、ピンポイントでアプローチすることが可能なダイレクトリクルーティングでは、ペルソナ設計を入念にする必要があります。望ましいスキルや人となりについて、採用活動を始める前に整理することで、的確なアプローチが可能になるでしょう。
(3)社員の協力を仰ぐ
オファーの承諾率を上げるためには、企業側がより多くの求職者に対して、自社の名前や魅力を知ってもらう必要があります。その際、社員が個人のSNSアカウント等を用い、自社について発信したり、関連記事などをシェアしたりすることは、自社の知名度を上げるうえで、効果的な手段の1つになります。社員のSNSに対する意識改革をはじめとし、協力を仰ぎ、会社全体で取り組む必要があります。
(4)一貫した情報管理を行う
ダイレクトリクルーティングでは、オファーを送る候補者の選定やアプローチの状況、応募者管理、日程調整など、様々な情報を管理しなければなりません。その際に、情報を一元化することで、スムーズに業務を進めることができます。
中途向けダイレクトリクルーティングサービス11選
BIZREACH
費用<求職者>無料プランでは、無料で登録することはできるものの、プラチナスカウトへの閲覧と返信のみが可能で、閲覧できる求人も限られています。有料プランでは、プラチナスカウトの閲覧と返信、ハイレベルな求人の閲覧と応募などすべての機能を使用することができ、ヘッドハンターへの相談も可能です。
・タレント会員(年収750万円未満) 30日間 3,278円(税込)の一括払い
・ハイクラス会員(年収750万円以上) 30日間 5,478円(税込)の一括払い
さらに、ハイクラス会員であれば、年収1000万円以上の求人への応募が可能になるだけでなく、すべてのヘッドハンターに相談することが可能です。
<企業側>6ヶ月間のシステム利用料85万円に加え、1名採用するごとに、成功報酬(理論上年収の15%)を支払う必要があります。
MIIDAS

特徴大手人材紹介会社パーソルキャリアによる、ダイレクトリクルーティングに特化した転職サイトで、求職者も掲載企業も幅広いことが特徴です。
企業側は、自社が求める人材に直接スカウトしたり、選考時間短縮のために自動オファー送信機能の利用が可能ですが、求職者は、自ら応募することはできません。しかし、掲載企業の閲覧やお気に入り登録は可能です。
また、自らの経験やスキル等の基本情報を入力することで、当てはまる求人数や想定年収などを含めた、市場価値を測ることもできます。
費用<求職者>無料ですべての機能を使用することができます。
<企業側>担当者による見積もり後、定額制のプランで利用することができます。掲載期間や採用人数に関する制限はありません。
indeed

費用<求職者>無料で登録や掲載企業の閲覧、応募などのすべてのサービスの利用が可能です。
<企業側>無料で掲載することができます。クリック課金によって、1クリックあたりの金額を15~999円の範囲で自由に設定したうえで、有料スポンサード広告(掲載内容がより上位に表示され、クリック数に応じて課金される仕組み)を利用することができます。課金に関しては、上限や期間の設定も可能であるため、希望に合わせて、比較的容易にコストを抑えることができます。
リクナビNEXT
企業側は、求人者が登録した経歴などをもとに、直接オファーを送ることができます。求人者が企業へ応募することも可能です。知名度の高さに加え、中小企業への転職に強いことが特徴です。
費用<求職者>無料で会員登録や掲載企業の閲覧、応募、オファーの承認、辞退などのすべての機能を利用することができます。
<企業側>成功報酬はなく、利用料金は、掲載期間(2週間・4週間)や標準順位、求人の情報量などに応じて価格が異なります(2週間:18〜144万円 4週間:20〜180万円)。
Wantedly Admin

特徴企業理念や社風とのマッチングを重視した、転職サイトです。そのため、給与・福利厚生に関する記述はできません。
企業側は自社のSNSを用いてのアピールが可能です。求職者の登録者は、ITやメーカー、商社などの大手企業で経験を積んだ、20~30代が多数を占めます。カジュアルな面談等を通して、選考を進められることも特徴です。
費用<求職者>無料で登録、掲載企業の閲覧、応募などのすべての機能を利用できます。
<企業側>成果報酬はなく、無料のトライアルプランからの利用が可能です。3つの有料プランは、6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月の3つの期間から契約することができます。

<企業側>成果報酬はなく、hiring/採用プランに登録すると、月額料金を支払うことで、採用情報の掲載、気になるユーザーへのメッセージ送信が可能になります。また、広告でフォロワーやマッチした人材以外にアプローチする場合、予算をあらかじめ設定し、求人広告へのクリック数に応じて課金されます。(料金は国や地域によって異なります)
Eight Career Design

費用<求職者>無料で名刺の登録、求人への応募など、すべてのサービスの利用が可能です。
<企業側>Entryプランの場合、月額10万円で、1年間(12ヶ月)での契約が必要となります。(タレントプール登録上限によって、月額は変わります)また、スカウトは購入制になっており、スカウト1通当たり1500~2500円です。多く購入することで、単価が安くなる仕組みになっています。成功報酬の支払いはありません。
Green

特徴IT・web業界に特化した転職サイトです。求職者の年齢層は幅広く、登録者の多数がIT・web系の経験者となっています。掲載社数は業界最大です。企業側は、掲載数や求人数を無制限に設定することができます。求職者は、約6000の掲載企業の閲覧に加え、企業からの直接のスカウトも受け取ることができます。
費用<求職者>無料で登録や掲載企業の閲覧、応募などすべての機能を使用することができます。
<企業側>初期費用や再掲載のコストは一切かからず、成功報酬で1人の採用につき30~90万円(勤務地によって異なる)を支払う必要があります。
キャリトレ

特徴BIZREACHによる、20代の若手優秀層をターゲットとした転職サイトです。
企業側は、求める人材に対して直接スカウトを送ることができます。求職者は、1タップで、掲載企業の中から興味のある企業にアピールでき、企業とマッチングすることで直接やりとりすることが可能になります。
費用<求職者>無料で登録や企業への応募、企業からのスカウトの受け取りなど、すべてのサービスを利用できます。
<企業側>利用料金は、月額5万円で、無制限の掲載が可能で、1400通のスカウトを送ることができます。また、1人あたりの採用につき、採用者の年収の20%の成功報酬の支払いが必要になります。
Libz Career
特徴女性向けの転職サイトです。「女性がワークライフバランスを大切にしながら活躍できる」を重視し、他社にはない独占案件の掲載があることが特徴です。
企業側は、直接スカウトを送れるだけでなく、マッチングシステムによる自動リコメンド機能の利用も可能であるため、より求める人材を見つけやすくなります。
費用<求職者>「転職前の年収が400万円以上」という条件を満たしていれば、無料で登録、利用することができます。
<企業側>成果報酬がなく、月額10万円で、採用人数の制限なしで利用することができます。
Daijob.com
特徴英語や中国語など、二ヶ国語以上話せるグローバル人材向けの転職サイトです。掲載企業も、外資系企業やグローバル企業が多数を占めます。
企業側は求人に対し、直接スカウトを送ることができます。求人側は、自ら応募することが可能なだけでなく、履歴書を掲載することもできます。
費用<求職者>無料で、登録や掲載企業の閲覧、応募などすべての機能を利用することができます。
<企業側>問い合わせの後、見積もり作成が可能です。
例:掲載費用28万円(1ヶ月あたり・40通のスカウトを送ることが可能)、成功報酬はなし
まとめ
いかがだったでしょうか。人材獲得競争が激化する中、自社が求める人材をよりピンポイントで、かつダイレクトにアプローチすることができるのは、ダイレクトリクルーティングの最大の特徴です。
「優秀な人材が欲しい」「求めている人材がなかなか見つからない」というようなお悩みがあれば、導入してみてはいかがでしょうか。最適なダイレクトリクルーティングサイトを見つけるために、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
【関連記事】
採用代行(RPO)サービス比較26選!業務内容、費用、メリット・デメリットまで徹底解説
エンジニア採用におすすめの転職サイト14選を徹底比較!
【新卒採用向け】ダイレクトリクルーティングサービス7選徹底比較!特徴・費用まとめ
ソーシャルリクルーティングとは?特徴やおすすめサービス4選をご紹介!
Webマーケターの採用を実現するための効果的な手法・チャネルとは?
中途採用の流れ、基礎知識、メリットなどを解説します!
スカウト代行ならuloqoにお任せください

✓採用目標達成87%、率契約継続率90%以上、スカウト返信率平均13%
✓HR領域は勿論、テック領域・コミュニケーション領域に対する知見も豊富に有するコンサルタントが、自らカスタマイズ型のスカウト配信を実施
✓あらゆるダイレクトリクルーティング媒体を常時社内で運用しており、ターゲット人材がどの媒体にどれだけいるのかリサーチ可能
✓少数精鋭だからこそ実現出来る、柔軟なサービス設計・ご対応
✓スカウト代行のみでなく、採用領域におけるあらゆる業務の代行が可能
▼サービスに関するお問い合わせはこちらから