こんにちは。digireka!HR編集部です。IoTやAIをはじめとしたIT分野の発展によって、専門的な知識や技術を持っている理系人材の需要が高まっています。一方で、理系学生は母数が少なく、さらに就職活動のスケジュールが文系学生とは少し異なるため理系採用は困難な現状があります。
今回は理系学生の就活事情や、理系採用のコツ、おすすめの新卒紹介サービスについて詳しく解説します。理系の採用で苦労されている方はぜひ参考にしてください。
理系学生の強み
現在急速に発展しているIT分野においては、システム開発ができるなどの理由で情報系の理系学生が注目されています。しかし、それ以外の分野(数学系・化学系・機械系など)を専攻している学生であっても、理系であるというだけで共通した強みを持っています。
1.数字に強い
理系学生は大学受験の時点で数学を深く学んでおり、入学後も実験やレポートで数字を扱う機会が多くなります。学生時代を通して計算やデータ分析のスキルが身についているので、仕事においても財務や売上などの数的情報を素早く処理することができます。
2.忍耐力がある
一般的に理系学生は、文系学生に比べて大学の負担が大きくなる傾向にあります。講義のコマ数の多さ、毎週行われる長時間の実験、複数の講義で課されるレポートなどによって、常に忙しさに追われているのが理系学生の日常です。
しかし裏を返せば、負担が重い大学の勉強をこなし、かつアルバイト・サークルを両立する忍耐力を備えていると言えます。仕事における辛い場面でも、この大学で培われた忍耐力が発揮されるでしょう。
3.論理的思考力が身についている
ほとんどの理系学生は高校時代に数学を学んでいるため、答えを導くための論理的思考の基礎力がその時点で養われていると考えられます。また大学の研究では「問題提起→仮説の設定→仮説の検証→問題点の改善」といった一連の流れを実践する機会が多いです。
PDCAサイクルを回して物事を考える習慣が定着しているため、理系学生は仕事における課題にも論理的に取り組むことができ、それが成果にも直結する可能性が高いです。
理系学生の就活事情
前提として、理系学生の母数が低いというのが現状です。大学学部生の比率は、文系6:4理系となっています。さらに理系は大学院に進学する学生が多く、研究室からの推薦で企業に就職するケースもあるため、就職市場にいる新卒学生の数はかなり限られてしまいます。
就職活動をする数少ない理系学生の特徴として、一つには就活の開始時期が遅くなるという点が挙げられます。文系であれば学年が上がるごとに講義が少なくなるため、3年生の夏頃から就活に専念する学生が増え始めます。
一方で、理系学生は同時期に研究室の配属が決まり、大学のスケジュールが忙しくなります。単純に時間がなくなるため就活に手が回らずスタートが遅れてしまうのです。
そして、理系学生は大手企業を志向しやすい傾向にあります。大企業は資金力が高く研究施設が整っているため、自由な研究ができる点に魅力を感じる学生が多いのでしょう。また、理系学部は学費が高いため、そのリターンを得るために給与の高い大企業を選ぶという考えが浸透しているとも考えられます。
・研究室や学科のコネクションで就職先を決定する
・主に大手企業を視野に入れる学生が多い
これらを考慮した上でどのように理系採用を進めればよいかのポイントを、選考前と後に分けてご紹介します。
理系学生の採用を成功させるには?
理系が対象の説明会を開催する
理系の就活スケジュールは文系と異なる場合が多いため、一般的なやり方では効率的な採用活動を行うことができません。理系をターゲットにした説明会を開催することで理系学生に効果的なアプローチをすることができます。特に研究で忙しい学生のことも考慮して、オンラインでの開催を検討することも大切です。
また、理系の中でもさらに学部や専攻を限定した説明会を開いたり、理系向けの合同説明会に参加し他社の採用ノウハウを観察するといった方法も有効です。
大学の研究室とのコネクションをつくる
研究室と企業のつながりによって学生が就職先を決めるケースも多いため、コネクションがあれば継続的に理系の新卒学生を獲得することが可能になります。社員の所属していた研究室の教授にコンタクトをとり、学生を自社に推薦してもらえないかの打診をすることが重要です。
学生にとっても、同じ研究室のOBOGが働いている企業となれば安心感があります。また、具体的な仕事内容や福利厚生、学んでいる専攻分野は生かせるのかなどの情報を詳しく知ることができる点もメリットです。自社を推薦してもらうだけでなく、OBOG社員がその研究室の学生のリクルーター的役割を担うことも欠かせません。
理系学生のスケジュールを配慮する
上記でも説明したように、理系学生は講義、研究などと並行して就職活動を行っており、文系学生と比べると就職活動に避けられる時間は多くありません。企業としては理系学生の就活スケジュールを把握しておかなくてはなりません。そのため、事前に学生に対してしっかりヒアリングをして研究などに支障を与えないよう、選考日程を組む必要があります。また何かあった時の柔軟な対応力を備えていると、より学生に理解のある企業と認識されるようになり、好印象を持たれることができます。
企業や仕事内容についての情報を具体的に伝える
一口に理系といっても様々な専門分野に枝分かれしており、学生は自身の研究している領域に関連した仕事をしたいと考えるのが一般的です。一方でそういった内部の情報を入手することは難しく、事業内容が不透明な状態での入社に不安を感じる学生は文系理系問わず多いです。
入社してから具体的にどのような仕事に携わるのか、専攻分野で学んだことをどう生かすことができるのか、細かい部分まで学生に理解してもらうことで企業と学生のミスマッチをなくすことが大切です。
内定後のケアを怠らない
内定が出た後も、理系学生は研究を続けなければなりません。場合によっては内定者の懇談会や研修に多忙で参加できないこともあるでしょう。同期がそういった場で親睦を深めるなかで、不参加による疎外感を感じさせないフォローが求められます。
理系学生の採用を行う際に役立つサービス6選
理系採用に関するいくつかのポイントをお伝えしましたが、新卒紹介サービスを利用するというのも一つの手です。ここでは理系の採用に特化したサービスを6つご紹介します。ぜひ参考にしてください。
1.理系ナビ 2022
「理系ナビ2022」は理系学部生・院生向けの就職活動情報サイトです。理系就活生を対象とした採用情報の提供やキャリア相談などのイベント開催を行っています。また、スカウトオファーの機能があるため、自社の求める能力が備わった理系人材に直接コンタクトをとることができます。
2.LabBase
「LabBase」(ラボベース)は理系学生の就職活動に特化した就活サービスです。こちらの特徴はダイレクトリクルーティングによるスカウトサービスであるという点です。学生は自身のスキルを記載し企業からのスカウトを待つだけで良いので、上位大学をはじめとした多くの理系学生が登録しています。
学生のプロフィール充実度と返信率が高いため、効率的に優秀な学生をスカウトすることが可能です。
3.ちほりけ
「ちほりけ」は、地方の理系大学生向けの就活サポートサービスです。地方に住む就活生の交通費や宿泊費を負担したりと、手厚いサポートが人気です。様々な新聞にも掲載されているため、全国各地の学生をターゲットにすることができるという点がメリットです。
4.理系就職エージェントneo
「理系就職エージェントneo」は、理系新卒紹介サービスです。業界の中では、新卒のエージェントサービスの先駆けであり、採用のコストや時間の削減を課題として取り組まれています。費用対効果の高いサービスとしておすすめです。
5.サイシード
「サイシード」は、理系学生の採用支援サービスを行っています。理系学生限定の企業説明会を開催したり、大学や研究室に向けた広告を出稿するなど、幅広いサービスが特徴です。大学とのコネクションを築きたいという企業にはおすすめです。特にニーズの高い機械・電気・情報・化学系の学生が対象であることが多いです。
6.エンジニア就活
「エンジニア就活」は、ITエンジニアを目指す新卒の就活サービスです。経験者はもちろん、ITに関する経験がない学生も多く登録しているため、ポテンシャル採用に向いています。技術のある学生、成長しそうな学生をエンジニアとして育てたいと考えている企業にフィットするサービスです。
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