こんにちは。digireka!HR編集部です。人材獲得競争が激化する昨今、より優秀な人材を獲得するための手段として「採用マーケティング」が注目されています。
そこで本記事では採用マーケティングについて、その概要や手法、役立つツールなどをご紹介します!
採用マーケティングとは?
採用マーケティングとは、採用活動にマーケティングの概念を取り入れ、採用ターゲットのニーズを明確化したうえで、戦略的に採用活動を進めることを指します。
マーケティングの考え方や手法を活用し、優秀な人材を効率的に確保するための方法として注目されています。
採用マーケティングにおけるファネルとは
まずは、採用マーケティングの基礎知識として「ファネル」「ペルソナ」という2つの言葉の意味を抑えておきましょう。
まずは「ファネル」です。
ファネルとは、先が細くなった円錐状の器具である「漏斗」のことを指します。マーケティングにおけるファネルは、見込み客の数が、認知→興味→比較・検討→購入というプロセスを進むごとに徐々に少なくなっていくことを示しています。
採用活動のプロセスは、認知→興味→応募→選考→内定→入社というファネルで表現でき、それぞれの段階を経るごとに候補者の数は減っていきます。ファネルを活用し、認知から入社へと至る各段階において適切な施策を打つことが重要になります。
採用マーケティングにおけるペルソナとは
マーケティングにおけるペルソナとは、商品やサービスを利用する具体的な人物像を指します。年齢や性別、職業、住所、趣味、家族構成など、具体的な人物像を定めることで、その人物像のニーズに合致した商品を作ることを目指す考え方です。
採用活動においても、企業が採用したい人物像を細かく設定することは重要です。出身地や出身校などのデータだけでなく、性格やスキルや適性などを具体的に決めることで、求める人材にアプローチするための的確な施策を練ることができます。
採用マーケティングが注目される背景
日本では少子高齢化に伴って労働人口の減少が深刻になってきています。またその一方で企業が求める人材は高度化してきているため、優秀な人材の獲得は激化しています。またこの激化に伴って採用市場の状態が変化し、求職者が働く企業を選ぶ立場になり従来の採用手法では人材獲得が難しくなってきています。
採用マーケティングを導入するメリット
求めていた人材からの応募増
採用マーケティングは採用ターゲットに対して効果的で積極的なアプローチをすることです。なので当然、求める人材が自社に入りたいと思う気持ちが強くなり、求めている人材の応募は増えていきます。
人材の早期離職防止
採用マーケティングを用いて求職者に対してのアピール精度を高めることで、より自社にマッチする人材の採用に繋がります。スキル・経験はもちろん、人柄やキャリア志向が会社のビジョンや経営方針とマッチしていれば、入社後の早期離職を防ぐことができます。早期離職がなくなれば、それは採用コスト削減などの別のメリットも発生します。
潜在的ターゲットの自社認知につながる
採用マーケティングが普及している背景は上記で説明したように、採用難が深刻化しているという現状があるからです。そのため、次の採用期間に対しての準備も行っていく必要があり、採用マーケティングを継続的に行うことで現在は就職、転職意思のない人材からの認知を獲得でき、彼らの意思が変わったときに有利な採用活動を行えます。採用マーケティングで求職者だけでなく、自社ファンの獲得にも繋がっていきます。
採用マーケティングを成功させるには?具体的な手順をご紹介!
自社分析
まず最初に、自社の強みと弱みを改めて認識することが重要です。
例をあげてみると、強みとしては保有してる技術やスキル、労働環境が整っているといったこと、弱みとしては若手の労働力が少ないなどといったことが挙げられます。このように、まず強みと弱みを知ることで、求職者に何をアピールしていくかをあげる必要があります。
採用ターゲットを選ぶ
採用マーケティングにおいてターゲットの選定は最も重要な要素となります。ここでは入社してもらいたい人材を明確にすることで、後のアプローチの対象を絞ることで、コストが削減できます。
採用ターゲットにおけるニーズを調べる
次に選定した採用ターゲットがどのようなニーズを持っているのか知る必要があります。例えば、ターゲットが求める労働環境、福利厚生などを、採用活動より事前に、あるいは早期からデータとして持っていると好ましいです。
効果的な採用活動を考える
調べたニーズをもとに、採用ターゲットにおいてどんなアプローチ方法が効果的なのかということを検討していきます。上記で説明したファネルに基づいて、段階ごとに施策を変えて、採用ターゲットに興味を持ってもらう採用方法を見つけていく必要があります。
漠然と考えるのではなく、3C分析やSWOT分析などのフレームワークを活用して、自社・競合他社を分析し、自社の強みやアピールポイントを洗い出しましょう。
施策の実行
実際に採用プロセスを進めるにあたり、採用候補者となる母集団を形成するための施策を実行します。
施策の一例として、
・掲載している求人情報や求人サイトの見直し
・オウンドメディアの運用
・SNSの運用
・採用管理システム導入
・採用代行サービスの導入
などが挙げられます。
振り返り・改善
採用プロセスが一段落したら、施策を振り返り、次回採用のための改善を行うことが重要です。 採用プロセスの中で起きた問題やミスマッチ採用、応募率、離職率など、課題を明確にしてPDCAを回していきましょう。
また、採用マーケティングでは、求職者の動向やニーズの変化に素早く対応する必要があるため、継続的な市場調査が必要になります。
採用マーケティングを行う際に役立つ思考法
3c分析
3cとは顧客・競合・自社の3つを位置付けて現状のビジネス環境を理解していく方法で、採用活動においては顧客を採用ターゲットに置き換えて、自社の位置を把握することができます。
5A分析
5A分析とは顧客の購買プロセスをフレーム化するものです。
商品の認識、(Aware)、記憶に残る(Appeal)、調べる(Ask)、行動する(Act)、周りに進める(Advocate)といった5つのAを分類していきます。これらの採用活動に置き換えて、求職者が意思決定する流れを採用マーケティングに置き換えます。
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは顧客が購入するまでのプロセスです。これを採用活動では顧客を求職者に置き換え、自社を認知してもらうための行動、思考などのプロセスを可視化させていくことで、求職者視点での施策の考案などに役立てることができます。
採用マーケティングに役立つツール
SNS
Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSは、採用マーケティングを行ううえで効果的に活用できます。
SNSを通じて、どんなことに興味を持っている人が多いのか、業界や会社についてどんなイメージを持っている人が多いのかなどを分析することができます。
キーワードプランナー
Google広告の機能の一部にキーワードプランナーというツールがあります。
キーワードプランナーは、キーワードごとの月間検索数(検索ボリューム)を確認したり、アクセスを集めたいキーワードと関連したキーワードを調査できるため、コンテンツマーケティングを考える際に非常に役立ちます。
キーワードごとに、ユーザーがどういった検索意図を持っているのかなども調査できるため、コンテンツマーケティングにおいて必須なツールといえます。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスでは、登録したサイトにどんな属性の人がどのくらい訪れたのか、またどのように回遊したのかなどのアクセス状況を可視化することができます。
アクセス状況を分析し、数値として可視化することで、PDCAサイクルを回すことが可能になります。
サーチコンソール
サーチコンソールは、サイトの検索流入やキーワードごとの平均掲載順位、検索結果のクリック率を調査できるツールです。
サイトの問題を検出して原因を分析してくれる機能も搭載されており、コンテンツを運用するうえで非常に役立ちます。
ヒートマップ
ヒートマップは、サイト訪問者の目線の動きやマウスの動き、サイトの熟読時間など、サイト内のユーザー行動を分析する解析ツールです。
例えば、採用情報ページにヒートマップを設定することで、「応募ボタンがあまり見られていない場所に設置されていた」「そもそも応募ボタンだと認識されていなかった」など、様々な要因を探すことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、採用マーケティングについて、その概要や手法、役立つツールなどをご紹介しました。
ぜひ本記事を参考にして、貴社の採用活動に採用マーケティングを取り入れてみてください!
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