採用活動における母集団形成をどのように行っていますか?現在、インターネットが普及し、オンライン説明会や就職サイトなどを利用されている方が多いと思います。
多くの企業がその方法を採用してしまうと、競合企業と差をつけるのはなかなか難しいでしょう。そこで、今、「スカウト動画」という方法が、注目されています。
本記事では、「スカウト動画」の概要から、実際の作り方、制作事例まで紹介します。
本記事を読み終わった後、「スカウト動画」という言葉を初めて聞いた方でも、スカウト動画を制作できるような情報になっています。
スカウト動画とは
スカウト動画とは、ダイレクトリクルーティングのスカウトメールを送付する際に添付する動画のことです。
ダイレクトリクルーティングのメールに動画を添付することで、求職者の返信率を向上させることができます。
また、スカウト動画は、成果に対して即効性があることから、今とても注目されている母集団形成の方法です。
ダイレクトリクルーティングについて詳しく知りたい方は、下記記事をご参考ください。
【関連記事】【新卒採用向け】ダイレクトリクルーティングサービス7選徹底比較!特徴・費用まとめ
スカウト動画と採用動画の違い
「スカウト動画」と似ているものに「採用動画」というものがあります。ここでは、その違いを解説します。
採用動画
企業の情報を紹介する全ての動画のことを指します。具体的には、企業紹介や社員の座談会などのコンテンツを自社のHPやYouTubeやTikTokといったSNSで発信したりします。
スカウト動画
採用動画の中でも特にダイレクトリクルーティングに添付する動画のことを指します。
スカウト動画の種類
スカウト動画には、様々なコンテンツがあります。ここでは、その中でも主要な3つを紹介します。
・会社紹介動画
・インタビュー動画
・体験入社・オフィスツアー動画
それぞれ詳しく説明します。
会社紹介動画
会社紹介動画は、最も定番なスカウト動画です。内容は、会社の概要や理念、事業内容などがあります。文章や画像だけで伝えるよりも多くの情報量を短時間に伝えられるのがポイントです。
また、世代的に動画慣れしている今の求職者にとって、文章を読むよりも動画を見る方が気軽にできることから、より多くの求職者に企業の魅力を認知してもらうことが期待できます。
インタビュー動画
インタビュー動画では、社長や社員のリアルな声を伝えるスカウト動画です。
会社の代表である社長が会社の経営理念やビジョン、仕事に対する熱いメッセージを伝えることで、求職者の心に刺さり、「この会社で働きたい」と思ってもらえるでしょう。
一方、社員のインタビューでは、実際の仕事の様子、やりがいなどよりリアルな意見を伝えることで、求職者は入社後のイメージがつきやすくなるでしょう。また、インタビューを受ける社員は社歴や職種に偏りなく割り当てることで、会社全体のイメージがよりつきやすくなります。
オフィスツアー動画
オフィスツアー動画では、業務内容やオフィスの雰囲気を社員目線で伝えるスカウト動画です。
名前の通り会社のオフィスをツアーのように紹介したり、ある社員の実際の一日に密着したりなどがあります。
求職者はオフィスツアー動画を視聴することで、現場で入社をしているかのような感覚になり、業務や企業の雰囲気を単に知るのではなく、疑似体験を通じて、企業への理解を深めることができます。
スカウト動画の効果
スカウト動画を作成する効果は、以下の4つです。
・正確な情報を提供できる
・求職者の記憶に残る
・ミスマッチを防げる
・コスト削減につながる
それぞれ詳しく説明します。
正確な情報を提供できる
スカウト動画を作成することで、事業内容や会社の雰囲気など文章だけでは伝わりづらい情報を分かりやすく求職者に届けることができます。
特に会社の雰囲気は、求職者が企業に応募する際に重要視しているポイントのひとつにもかかわらず、実際に行ってみないと分からない情報です。
動画であれば、そういった雰囲気を求職者に伝えることができるので、彼らのニーズも漏れなく、捉えることができます。
求職者の記憶に残る
スカウト動画を作成することで、自社の関して求職者の記憶に残りやすくなります。
アメリカの国立訓練研究所が行った「ラーニングピラミッド」 という研究の結果によると、人間の脳は一方的に話をされるよりも動画を見て、目と耳の両方から情報を得た場合の方が、約2倍記憶に残ります。
そのため、目にだけに訴えかける文章や画像を送るよりも、耳に対してもアプローチできる動画で訴求することで求職者に強い印象を与えることができる。
ミスマッチを防げる
スカウト動画を作成することで、企業と求職者との大幅なミスマッチは起こりにくくなります。
例えば、事業内容を文章や画像だけで伝えている場合、実際に行っている仕事内容とその文章、画像だけを見た求職者がイメージする仕事内容とに差異が生じてしまう可能性が高いです。これが、後々「思っていた仕事と違う」などとミスマッチに繋がります。
動画で実際の仕事・作業映像を伝えることで、求職者はよりリアルな情報を基に企業を選ぶことができ、後々のミスマッチが起こりにくくなるでしょう。
コスト削減に繋がる
スカウト動画を作成することで、コストの削減にも繋がります。
上で挙げた4つの効果を得るには、実際に説明会や企業見学などを行うことも考えられます。しかし、それを行うには、人件費や場所などのコストのほか時間も必要になるため、企業にとって大きな負担になってしまいます。
動画を作成することで、作成時だけそれらが必要になるだけで、後は録画した動画を流せばよいので、大幅なコスト削減が可能になるでしょう。
スカウト動画作成の費用
スカウト動画を作成するための費用相場は以下の通りです。
企業・事業紹介動画 | インタビュー動画 | ドキュメント動画 | |
費用 | 30〜100万円 | 30〜100万円 | 100〜300万円 |
撮影期間 | 1日程度 | 1日程度 | 2〜3日程度 |
完成期間 | 1〜2ヶ月程度 | 1〜2ヶ月程度 | 2ヶ月程度 |
スカウト動画の作成費用は、動画の演出方法や長さ、撮影期間などに応じて変わります。そのため、予算や動画必要になる時期に応じてどの種類の動画を作成するかを決めると良いでしょう。
スカウト動画の作り方
スカウト動画を作る方法は、2つあります。内製するか、外注するかです。ここでは、それぞれの特徴、メリット、デメリットを解説します。
社内で制作する
現在では、スカウト動画を作成することも、社内で行うことができます。
本格的なカメラを持っていなくてもスマホとパソコンさえ持っていれば、動画を取り、編集、配信を行えます。
しかし、動画の制作、配信に関して未経験の方がやるとなると、品質や制作速度などの不安要素が出てきます。
<メリット>
・コストをかけずに制作できる。
・自社が思うような制作、配信がしやすい
<デメリット>
・動画のクオリティが低くなる可能性が高い
・自社で労力を割かなくてはいけない
制作会社へ外注する
制作会社に依頼することで、やはり自社で行うよりも圧倒的に品質の高い動画を制作することができます。
動画を取ること自体は社内で行うことは簡単でも、求職者にプラスの印象を与えるようなクオリティの高い動画を作るのはなかなか難しいでしょう。
代行するには、もちろん費用もかかってくるので自社の予算を踏まえて、依頼しましょう。
<メリット>
・品質の高い動画を作れる
・自社内の労力を割かずに済む
・短期間で完成する
<デメリット>
・コストがかかる
・希望する動画によっては、1本で100万円越えもする。
スカウト動画を効果的に活用するコツ・ポイント
スカウト動画を制作して、求職者からの応募を待っているだけでは、思うような成果に繋がりません。ここでは、スカウト動画をより効果的に活用するために動画の制作前・制作後のポイントを3つ紹介します。
・一貫性した採用コンセプトを設計する
・SNSを活用し動画を拡散する
・採用サイトやオウンドメディアに動画を設置する
それぞれ詳しく説明します。
一貫性した採用コンセプトを設計する
動画を制作する上で、どういった情報やメッセージを伝えたいかを決めましょう。
動画が1つや2つであれば、内容に関して相違や矛盾などは起きにくいですが、複数作る際は、一貫性を保つのが難しくなります。また、内容の軸が定まっていないと、どの求職者にも刺さらない動画になってしまいます。
スカウト動画を制作する前に、動画全体として求職者に伝えたいことをきちんと定めてから、制作に取り掛かりましょう。
SNSを活用し動画を拡散する
動画を多くの人に見てもらうには、SNSを活用することが重要です。
制作した動画をスカウト動画(ダイレクトリクルーティングのため)だけに利用するのは、もったいないです。SNSにも投稿し、求職者への認知、集客に繋げましょう。
利用するSNSの種類によっては、特徴、フォーマットが異なってきます。そのため、SNSに投稿する際には、各SNSに沿った形の動画に編集し直すことで、より大きな効果が期待できます。
採用サイトやオウンドメディアに動画を設置する
採用サイトや自社のHPなどにも忘れず動画を載せておきましょう。
自社の採用サイトページやHPを閲覧している方は、少なからず企業に興味を持っています。しかし、求職者は、サイトに載っている情報量が少ないと中々応募まで進まず、そのまま離脱してしまいます。
スカウト動画を設置し置くことで、企業への興味をより引き付け、応募まで誘導することができます。
スカウト動画の制作事例
3社の事例を紹介します。
株式会社グローセル
株式会社グローセルは、活字離れが進んでいる若年層にアプローチする手段として、動画の制作に取り掛かることを決意しました。
スカウトメール用動画だけではなく、採用イベント用の動画など、採用活動に動画を活用することを推進しています。
今後は、人材採用専用のYouTubeチャンネルも社内で運営していくそうです。
JCOM株式会社
JCOM株式会社は、学生たちにより自社をアピールする方法として、トレンドに乗ったスカウト動画の制作をしようと決意しました。
ダイレクトリクルーティングに動画を導入したことで、会社説明会や面接時に学生からスカウト動画に対して反応を受け取っており、学生の興味を引き付けることができていると実感できているそうです。
東京鐵鋼株式会社
現在、求職者である学生は、企業の情報収集の手段として動画を利用する人が多いという背景から、東京鐵鋼株式会社はスカウト動画の制作をすることにしました。
また、実際の業務内容が、画像や文章だけではイメージがしにくいということもあり、動画制作に踏み切ったそうです。
動画を制作することで、実際に企業に足を運ぶことが難しい方にもリアルな情報を伝えることができ、また、何度も視聴できることから、学生にとっても利便性の高い手段になります。
事例について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
引用元:)「ダイレクトリクルーティング支援「 スカウト動画」」株式会社ストル
おすすめのスカウト動画制作代行会社3選
スカウト動画の制作を代行する企業を3社紹介します。
株式会社ストル
株式会社ストルでは、ダイレクトリクルーティング用の動画の制作・運用支援「スカウト動画」の代行を提供しています。
事例も複数あり、動画制作により、新卒採用の母集団形成で2.8倍、中途採用のスカウトメール返信率で5倍以上の実績があります。
また、料金体系も3つのパターンから選ぶことができ、予算に合わせたプランで依頼できます。初めて利用する方には、「お試しプラン」も用意されています。
株式会社Lumii
株式会社Lumiiでは、YouTubeのコンテンツ制作から運用までの代行を提供しています。
YouTubeチャンネルの運用の戦略立案から動画制作、分析改善までを一気通貫で支援するコンサル型であるため、今まで全く経験のない方でも安心して依頼することができます。
また、料金に関してもお客様に合わせて柔軟に対応してもらうことができ、低コストでも高クオリティの動画制作を行うことができます。
株式会社オープンゲート
株式会社オープンゲートでは、企業のプロモーション動画の制作代行を提供しています。
2023年の2月には、「採用向けスカウト動画」と「会社説明会の動画化」を代行する「HRVideo」をリリースしました。
この2つのサービスを利用することで、スカウト送付から説明会の実施までを効率的に行うことができます。
まとめ
スカウト動画は、いま注目の母集団を形成する方法です。スカウト動画を作成することで、文章や画像だけでは伝わりづらい情報を求職者に正確に伝えることができます。採用活動にぜひスカウト動画を導入し、より多くの求職者の獲得に繋げましょう。
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