こんにちは。digireka!HR編集部です。近年、「アルバイトを募集しても応募が集まらない」といった声は珍しくなく、アルバイトの人手不足は深刻化しています。
そこで今回は、アルバイトが人手不足になる原因やその対策方法について詳しくご紹介します。
アルバイトの人手不足の現状
現在、多くの業界がアルバイトの人手不足に悩みを抱えています。帝国データバンクの調査では、2022年8月時点で、30%に近い企業がアルバイト・パートなどの非正規雇用の人手不足に悩んでいると回答しています。主に新型コロナウイルスの影響を強く受けており、従業員が相次いで感染して、人手が足りなかったり、従業員本人が感染していなくても、家族が感染したことで濃厚接触者に該当してしまって出勤できないというケースが多くあります。
アルバイトの人手不足が深刻な業界・職種
アルバイトは多くの業界・職種で不足していますが、特に人手不足が著しいとされているのは警備やビル清掃の業界です。さらに飲食店や配送業、パチンコ店やカラオケ店などでも人手不足が顕著となっています。
事務やデータ入力、コールセンターのオペレーターといった職種を除くと、実に幅広い仕事でアルバイトの人手不足が深刻化している状況であるといえます。現場が人手不足になると、アルバイトが辞めたくても辞められなかったり、責任者が休みを返上してシフトの穴埋めしたりする事態になるため、深刻な課題と言えるでしょう。
アルバイトが人手不足における影響
アルバイトの定着率が悪いことは、企業に影響を与えてしまいます。ここではアルバイトが定着しないことによる影響を解説します。
採用・教育コストの増加
アルバイトを再び採用するためには求人サイトやチラシに求人を掲載しなければなりません。掲載するには掲載料を支払う必要があり、膨大な人件費がかかることになってしまいます。また新人教育にも人件費はかなりかかります。
従業員の負担の増加
アルバイトが辞めてしまうと、他のスタッフがその穴を埋めなければなりません。再びアルバイトを雇い、1人前に成長し戦力になるには時間がかかります。それまでの間、他のスタッフが負担が多くなってしまいます。
企業イメージの悪化
従業員が頻繁に変わると、企業のイメージが悪くなる可能性が高いです。「労働環境が悪いから、従業員が辞めているのでは?」と応募者に思われかねません。
また従業員が充分に育たないため、サービスの低下につながってしまいます。サービスの低下は利用者の満足度低下に繋がり、サービスの購入数、利用者数低下を促してしまいます。
アルバイトが人手不足になる原因
時代とともに働き方の多様化が進み、アルバイトなどの非正規雇用労働者も増えてきました。今や、企業を支える貴重な戦力として必要不可欠な存在です。
しかし、そうした中でアルバイトの募集をかけてもなかなか応募が集まらない企業も少なくありません。ここでは、アルバイトの人手不足の原因について詳しく解説します。
有効求人倍率の上昇
リーマンショックによって、2009年~2010年にかけて日本の雇用情勢は悪化しましたが、それも徐々に回復してきました。景気の回復に伴って労働需要は増加していく中で、有効求人倍率も年々上昇しています。
売り手市場がさらに加速したことで、求職者はより良い条件のアルバイトに集中するようになったのです。アルバイトに好条件を出せる企業に人が集まる一方で、競合と比較して良い条件を出しづらい中小企業などでは、アルバイトでも人手を確保することが難しくなってきています。
定着率の低さ
アルバイトは、正社員のような縛りがなく柔軟な働き方が可能な反面、正社員ほど待遇が良くないことが多いです。正社員のように昇給・賞与・福利厚生などの制度が充実していないこともあり、永続的にアルバイトに勤めてもらうことは難しく、人材の定着率は高くありません。
定着率が高くないゆえに、企業は常に募集をかけないとアルバイト人材を確保できない状況にあります。業界によっては、人数的には足りているものの、営業時間の兼ね合いで勤務時間が不規則となり、ある一定の時間帯だけ人手が足りないケースも発生している状況です。
労働人口の減少
生産年齢人口の減少も、アルバイトの人手不足の原因の1つとして考えられます。総務省が発表したデータによると、生産年齢人口は、1995年ごろから減少を続けています。働くことができる年齢の人全体の人数が減ってしまっていることで、多くの業界で人手不足が起こってしまっています。
アルバイトが人手不足になる特徴
人手不足に陥ってしまう企業の特徴は多岐に渡ります。よくみられる特徴についてご紹介します。
時給・業務内容に不満を感じている
時給や業務内容に不満を感じ、離職してしまうケースは非常に多いです。割りに合わない仕事は離職率が高まり、店舗運営に大きく貢献しているスタッフを失いかねません。
以下に実際の例をまとめました。
・何ヶ月働いても時給が上がらない
・条件のいいアルバイトが他に沢山ある
・肉体的にしんどい
・労働時間が長い
・作業が単調すぎる
職場の雰囲気、人間関係が悪い
職場の雰囲気が悪く、すぐに退職してしまうケースは非常に良くあります。具体的にはパワハラにしてしまう上司がいたり、同僚にうまく馴染めないケースが挙げられます。せっかく応募者を採用したのにもかかわらず、離職してしまうと採用コストがかさんでしまいます。誰もが働きやすい雰囲気を作ることは人手不足解消に非常に重要です。
アルバイトの人手不足対策
アルバイトの人手不足を解消するためには、求職者側からしっかり選ばれるように適切な改善を図っていくことが重要です。ここでは、アルバイトの人手不足対策4つをご紹介します。
待遇を見直す
アルバイトの募集をかけてもなかなか応募が集まらなかったり、人材が定着しない場合は、時給や交通費などの待遇面を見直してみましょう。
待遇面は他社と比較されやすいため、見直すことで応募が増える可能性が高まります。
募集方法を見直す
アルバイトの募集方法を見直すことで応募が増えることもあります。アルバイトの募集方法は、Web媒体や紙媒体への広告掲載や、ハローワークの活用、スタッフの紹介など様々です。
採用したいターゲットに合わせて募集方法を変えたり、複数の方法を組み合わせて活用すると効果的です。
採用基準を見直す
アルバイトの採用基準を見直すことも、人手不足改善に効果的です。
正社員の雇用基準とまではいかないものの、知らず知らずのうちに雇用する人材を学歴や経験、国籍、年齢などで絞ってしまっているケースがあります。合理的な理由があれば良いですが、採用基準を厳しくすればするほど、アルバイト人材獲得の機会損失につながってしまうため注意が必要です。
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業務効率化を図る
人手不足を感じていても、業務を洗い出してみると、そこまで深刻でないケースもあります。新たな人材の採用が必要なほど人手が足りていないのか、今一度精査してみることが大切です。
業務を整理すると、一部の作業でアナログな対応、非効率な対応が行なわれているかもしれません。無駄な作業があれば、作業自体をなくしたり、あるいはマニュアルを作成するなどしてより効率の良い作業方法を示したりする対策も考えられます。
ITツールやシステムなど、人の力以外に代替できるものがあれば、導入も視野に検討してみるべきでしょう。こうしたシステムなどの導入は最初こそ投資が必要なものの、長い目で見るとメリットの方が大きくなることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、アルバイトが人手不足になる原因やその対策方法についてご紹介しました。
有効求人倍率の上昇やアルバイト特有の定着率の低さから、アルバイトの人手不足に悩む企業は増えています。アルバイトの人手不足を解消するためには、求職者にとって良い条件を提示するだけでなく、業務プロセスを見直して効率良い業務に整理することも大切です。
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