チームビルディングとは?目的やメリット、取り組み方を徹底解説!

チームビルディングとは?目的やメリット、取り組み方を徹底解説!

こんにちは。digireka!HR編集部です。近年、チームのあり方は変化しており、チームのパフォーマンスを最大限発揮させるために苦慮する企業も多いのではないでしょうか。そうした悩みを解決するのが「チームビルディング」です。組織開発の手法として注目を集めており、多くの企業の人材開発の現場で導入されています。

今回は、チームビルディングの基礎知識からメリットや取り組みの具体例まで詳しく解説していきます。

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チームビルディングとは

チームビルディングとは、個々人のスキルや能力・経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みのことです。チームビルディングを直訳すると「 チームを作る(構築する) 」となります。ここではチームの多様性を活かしながら、共通の目標に向かって協力することが求められます。

現在では、チームを作り上げるためのワークやプログラム、現状のチームをより良くするための研修や業務上のコミュニケーションの改善といった具体的な方法も含めてチームビルディングと呼ぶことがあります。

チームビルディングの目的

チームビルディングの目的は、企業や組織において個人では達成できない目標をチームで取り組むことで達成させることにあります。そのため、チームビルディングは内定者・若手社員から中堅社員や経営陣までの企業組織における全ての人が対象となります。そこで今回は、立場や役職別にチームビルディングを行う目的を解説します。

内定者や若手社員:主体性を学び取るため

内定者や若手社員に向けてチームビルディング研修を行う場合、「仕事を最後まで成し遂げる」や「主体的に仕事に取り組む」といった社会人としての基本的な姿勢をインプットさせるために実施します。また、チームビルディングを通して周囲とのコミュニケーションスキルを向上させる目的もあります。

中堅社員:リーダーシップや組織変革力を育成するため

入社3年目以降の中堅社員は、マネジメント層と現場の間を取り持ち、チームをうまく機能させなければいけません。また、マネジメント層のビジョンと現場の状況を把握しながら、双方を擦り合わせて目標達成に向けて組織を動かす必要があります。そのため、中堅社員に向けたチームビルディングでは、将来的に組織をまとめるリーダーとして必要なリーダースキルや変革力を育成するという目的があります。

責任者・管理者:組織体制づくりのため

組織の責任者・管理者は、経営層の考えを中堅社員に伝え、目標達成に向けた戦略を実行する立場です。チームビルディングを行うことで、部門や部署の隔たりをなくして、目標達成に向けた組織を構築することができます。また、部下を育成するスキルを磨くことも目的の一つです。

経営陣:ビジョンを共有するため

経営陣は企業や組織のトップに立ち、経営方針の策定や組織の統制などを行う立場です。この層へのチームビルディングを行う目的は、一丸となって組織運営に取り組むためにビジョンを組織全体に共有することです。

チームビルディングを行うメリット

前述した通り、チームビルディングを実施する目的は複数あります。チームビルディングを行うことで各々の目的を達成した結果、組織にとってどのような効果が得られるのでしょうか。

チームパフォーマンスの向上

チームビルディングでは共通の目標が明示され、各メンバーの役割や価値観も明らかになります。そのため、チームビルディングを実施することで、メンバーの相互理解が深まります。こうしてチームビルディングを通じてコミュニケーションが活性化することで、意見を言い出しやすい雰囲気が醸成され、新しいアイディアが生まれやすくなります。また、チームメンバー同士の関係も強化され、円滑に業務を進めることができます。

このように、コミュニケーションが活性化されることで、組織のパフォーマンスを向上できます。

チームの一体感を形成

個人では達成できない目標を組織で達成するためには、チームの一体感が不可欠です。チームビルディングを通じてチームのコミュニケーションが活性化すれば、各メンバーに「このチームで目標を達成しよう」というマインドセットを醸成できます。

また、新入社員の入社時や新プロジェクトのキックオフなどにチームビルディングを導入し、チームビジョンを浸透させることで、チームの一体感を生むことができます。

適切な人的配置を実現

適材適所のもとで、組織はチームワークを最大限発揮することができます。チームビルディングを通じてメンバー同士の価値観や考え方を把握することで、リーダーは最適な人材配置を実現できます。

チームビルディングの5つの段階「タックマンモデル」とは

様々なメリットがあるチームビルディングですが、チームの段階によってその内実が変わっていきます。チームの段階によって、次の段階を目指すために何をするべきかが異なってくるからです。ここでは、チームビルディングによる組織進化のプロセスを5段階に分類した「タックマンモデル」をご紹介します。タックマンモデルを利用して、自分が属するチームの段階を確認することで、目標達成のために効果的な施策を検討することができます。

①形成期

チームが形成されたばかりの段階です。この段階では、チームの目標が不透明でメンバー同士の理解も不十分であるため、チームには緊張感や遠慮が見られます。チームが次の段階に移行するためには、メンバー同士の相互理解を深め、リーダーが主体となって目標達成を妨げる要因・課題を見つけることが必要です。

②混乱期

混乱期は、チームの目標が決定し、プロジェクトが進み始めた段階です。この段階では、メンバー間の考え方や価値観の違いによって、組織内で混乱や対立が生まれやすいです。次の段階に進むためには、意見の対立を恐れずに議論を行い、相互理解を深めていくことが必要になります。

③統一期

統一期は、メンバー同士がお互いの価値観や考え方を理解し、安定したチームへと統一されていく段階です。この段階では、チームの目標や個々の役割がメンバー間で共有されているため、チームとしてまとまりがあります。次の段階に進むためには、メンバー同士が協力し合い、メンバーの個性を活かした役割分担や全員が納得できる目標設定を行うことが必要です。

④機能期

機能期とは、チームとして機能している段階です。この段階では、メンバーがそれぞれの役割を果たし、さらに相互にサポートします。チーム全員が同じ目標に向けて主体的に取り組むため、チームの成果が現れる時期でもあります。こうした機能期を持続させるためには、リーダーが各メンバーをサポートしたり、チームワークを高めるアクティビティを実施したりする必要があります。

⑤散会期

散会期とは、プロジェクトの終了やメンバーの異動・退職により、チームの活動が終了する段階です。この時期にメンバーからチームの解散を惜しむ声やメンバー同士を賞賛する声があがれば、チームビルディングは成功したと言えるでしょう。

チームビルディングの手法

チームビルディングには様々な手法がありますが、ここでは企業で頻繁に導入される4つの手法を紹介します。

メンバーの緊張をやわらげる「ゲーム」

チームが結成されたばかりの時期は、緊張しているメンバーが多いです。メンバーの緊張を解くためには、全員が気軽に取り組める「ゲーム」を実施し、メンバー間のコミュニケーションを促進させましょう。

主体性を高める「ワークショップ」

メンバーの主体性を促進させるためには、自主的な共同作業である「ワークショップ」がおすすめです。制限時間の中で議論や試行錯誤を繰り返しながら成果を出すという成功体験を生むため、チームビルディングに効果的です。

チームの関係性を強くする「イベント」

メンバー同士の関係性を強くするには、バーベキューや社員旅行といった「イベント」の開催がおすすめです。メンバーのプライベートな一面を知ることで親睦を深めることができ、よりよいチーム作りにつながります。

チームが一致団結する「アクティビティ」

チームの団結力を高めるには、スポーツやダンスといったチーム全員で体を動かす「アクティビティ」が効果的です。二人三脚リレーやダブルダッチなど、エンタメ性に富んだスポーツを取り入れるとなお良いでしょう。

オンラインで実施可能なものも!チームビルディングの具体例

次にチームビルディングの具体例について紹介します。チームビルディングに有効な手法は、簡単にできるものから時間が必要なものまで様々です。ここでは、チームビルディングに最適なゲームとワークショップをご紹介します。

マシュマロチャレンジ

マシュマロやその他のアイテムを使って、制限時間内に自立可能なタワーを作り、最も高いタワーを作ったチームが優勝となるゲームです。「4人のチームを組み、他のチームよりも高くタワーを立てる」といった共通の目標に挑むことで、役割分担やコミュニケーションの重要性を学ぶことができます。

補足所要時間:20分程度
必要なもの:乾燥パスタ20本、テープ90cm、ひも90cm、マシュマロ1個、はさみ1本
オンラインでの実施:不可能

NASA

月に不時着した宇宙飛行士という設定で、320km離れた母船に戻るために手元に残った15個のアイテムの優先順位づけをしていくゲームです。アイテムが15個もあり、それを並べ替えなければならないため、非常に多くの回答パターンがあります。お互いに自分の意見や価値観を出し合いながらチームの合意形成を行うことで、メンバー同士の相互理解を深めることができます。

補足所要時間:1~2時間
必要なもの:アイテムを記したカード、ワークシート、プロジェクター、ルール説明用のスライド資料など
オンラインでの実施:もともとはオフラインのゲームだが、オンラインでも可能

チェックイン

チェックインは、今の自分の気持ちや体調、状況について率直に発表するワークショップです。ネガティブな感情も包み隠さず発表するため、安心感を醸成できます。ミーティングや研修の冒頭などのアイスブレイクに適していると言えるでしょう。

補足所要時間:1人あたり数秒
必要なもの:特になし
オンラインでの実施:可能

Where I’m from ポエム

「わたしは〜から来ました」という定型文で、記憶に残っている体験やパーソナリティ、価値観などについて数本ずつポエムをつくり発表し合うワークショップです。メンバーは、その言葉から情景を想像し、発表者の人生を追体験します。メンバーの人となりや人生に対し、深い理解と共感を得ることができます。

補足所要時間:30分以内
必要なもの:ホワイトボードや模造紙などの発表用具、筆記具など
オンラインでの実施:可能

まとめ

チームが一丸となって大きな目標を達成するために、チームビルディングは不可欠です。チームを上手く機能させるために、チームの状況に合わせた最適なチームビルディングを実践してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

関川 懸介

株式会社uloqo代表取締役

1990年6月29日生まれ。京都府出身。
新卒でアドテクノロジーベンダーに就職。
その後、リクルートグループの人材斡旋部門において、キャリアアドバイザーとして従事。全社MVP計6回受賞、準MVP計2回受賞。2016年4月に、創業者の当時代表取締役と共に株式会社uloqoを設立。
人材紹介事業、メディア運営、HRsolution事業、uloqoに関わる全事業において、1人で立ち上げから収益化まで担う。

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