こんにちは!digireka!HR編集部です。今回は割増賃金で除外できる手当の種類を説明していきます。割増賃金で除外できる手当にはいくつか種類もあり、大変ですが、中でも除外できる場合とそうでない場合も存在し、多くの人事担当者の方を悩ませていると思います。そこで今回はそういった除外できる手当とそうでない手当に見られる特徴、相違または見分け方までご説明します。ぜひ最後までご覧ください。
割増賃金から排除可能な手当は?
結論から言うと割増賃金から排除可能な手当は以下のものが挙げられます。
・通勤手当
・別居手当
・子女教育手当
・住宅手当
・臨時に支払われた賃金
・1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金
これらに該当しない手当はどんなものでも割増賃金から除外することができません。また排除できる項目は単に名称がこれらに該当するものではなく、手当が本質的に該当したものが排除可能となります。
割増賃金から除外できる手当の特徴
これらの手当の共通する特徴としては手当による待遇が個人の差によって変わっていくということです。例えば通勤手当の場合、個人の住んでる場所にもよって通勤費用は変わっていきます。そのような個人差がある手当の多くは割増賃金から除外できるものが多いです。
「1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金」とは?
「1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金」として最も一般的なものが賞与と言われています。このようなものは除外できますが「1ヶ月を超える期間ごとに支払われている賃金」の中でも
・1ヶ月を超える一定期間の継続勤務に対して支給される勤続手当
・1ヶ月を超える期間にわたる事由によって算定される奨励加給または能率手当
参考記事:労働基準法施行規則
これら3つ以外のものは割増賃金から除外することができません。
またこれら3つ以外の種類の賃金は原則として毎月支払わなければいけないということになっています。
割増賃金から排除できない手当は?
割増賃金から排除できない手当としては以下のものが挙げられます。
・一律で支払われる通勤手当
・その他一律で支払われる手当
・特定作業に応じた特殊手当
・出勤成績に応じた手当
除外できない時の特徴と除外可能な場合との相違点
除外できない項目の特徴はもうお分かりいただけてる方もいらっしゃると思いますが「一律」に配っている手当です。これは以下でも説明しますが、一律にすることで、排除可能な手当の性質を損なっているからです。またこれは裏を返せば、「個人差によって算出された手当」は割増賃金から除外することができます。
一律で支払われる家族手当が排除できない理由
ポイントとしては「一律」というところにあります。一律にしているということは例えば扶養者がいる労働者でも、そうではない独身の労働者でも一律に渡しているということになります。これは厳密にいうと「実質上家族手当ではない」ということになります。
一律で支払われる住宅手当
一律で支払われる住宅手当も上記と同じ意味で扱われるため、割増賃金の除外対象とはなりません。
特殊手当が除外できない理由
特殊手当に該当するような一部の仕事から発生する賃金の中には「臨時に支払われた賃金」に当てはまらない場合があるため、そのようなものは割増賃金から除外はできません。
出勤成績に応じた手当が除外できない理由
出勤成績に応じた手当は賞与のような手当と似た性格を持っているため、除外しても良いと思う方もいらっしゃると思いますが、一方で労働賃金に応じて多くなるものであるため、労働に直結していると言う考えもあることから除外できない手当の1つとして扱われています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は割増賃金から除外できる手当と除外できない手当について特徴や相違などについて中心的に説明していきました。これらの情報が人事担当者の皆様のお役に少しでも立てたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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