こんにちは。digireka!HR編集部です。利便性が高く学生からの人気を集める「就活カフェ」をご存知ですか?就職活動をする学生が集まる就活カフェは、新たな採用活動の場として注目を集めています。
今回は就活カフェについて、その実態や活用メリット、企業の活用事例などをご紹介します。
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就活カフェとは?
就活カフェはその名の通り就活に関連したカフェです。一方でサービスや仕組みを詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか?まずは就活カフェの基本知識を詳しく解説していきます。
学生に人気の就活カフェ
就活カフェとは、学生が無料でWi-Fi、電源や就活生向けのサービスを利用できるフリースペースです。カフェによってはカウンセラーが常駐し、就活相談にも乗ってくれます。また、カフェには様々な企業の採用担当者が出入りして話をしたり、セミナーやイベントを開催したりしています。
就活カフェは2000年代に始まり、現在も全国各地に広がっています。リーズナブルにネットや就活サービスを利用できるという点で、金銭的余裕の少ない学生からの需要も大きいです。
こうした就活カフェは企業からの協賛金を得て運営しています。カフェの運営会社とスポンサー契約している企業は、就活カフェでイベントやセミナーを開くことで、学生と直接会って繋がることができます。そのため、就活カフェは企業と学生をつなぐ新たなプラットフォームとして注目を集めているのです。
ジョブカフェとの違い
ジョブカフェは都道府県が主体となって設置している、若者の就職支援をワンストップで行う施設のことです。ジョブカフェでは若年層が働くためのワンストップの支援を行ったり、若年者が自分の求めている仕事と出会えるようにサポートしたりしています。
ジョブカフェは国・労働局が運営するため、企業がスポンサーとなるわけではありません。学生が無料で就職支援サービスを利用できるという点で共通していますが、就活カフェのように企業が学生に直接出会える場ではないのです。
就活カフェの現状
就活カフェは、近年の就職活動を取り巻く環境変化とともに、需要が高まっています。このセクションでは、利用者数やサービス費用、そして増加背景について詳しく解説します。
利用者数
近年、就活カフェの利用者は着実に増加しています。多くの学生が、集中して就職活動を行える環境を求めており、都市部を中心に就活カフェが賑わいを見せています。
また、コロナ禍を経てオンライン面接が普及する中で、適切な通信環境を提供する就活カフェはますます重要視されています。オンライン面接に特化したブースを設置している施設も増え、学生たちから高い支持を得ています。
費用
就活カフェを運営する側にとっては、設備投資や人材の確保が重要な課題となっています。そのため、一部の就活カフェでは月額利用料金を設定している場合もありますが、多くは企業スポンサーの支援を受けることで、学生には無料で利用できる形態が主流です。
ただし、企業に対して年間契約を伴う施設では、一部のプレミアムサービスや専用ブースの利用が含まれ、利用料が約100万円に達するケースもあります。これにより、特定の企業にとっては自社の認知度向上や採用ブランドの強化に直結する仕組みとなっています。
就活カフェが増加している背景
就活カフェが急速に普及している背景には、就職活動の形態が大きく変化していることが挙げられます。従来の大規模合同説明会に代わり、個別面接やオンラインでの採用活動が主流となったことで、学生が落ち着いて活動できる拠点への需要が高まりました。
また、「株式会社サポーターズの調査」によると、就活生が就職活動で使用するお金は平均約16万円にのぼります。この金額には、交通費や宿泊費、さらには面接用のスーツ代などが含まれており、学生にとって負担が重い現状です。そのため、「安価または無料でネットが利用できるカフェ」のようなスペースが、就活の拠点として非常に重要な役割を果たしています。
学生が就活カフェを活用するメリット
学生が就活カフェを利用する目的はさまざまですが、ここでは主に3つのメリットを紹介します。
無料でサービスを利用できる
通常のカフェを利用するとお金がかかりますが、多くの就活カフェではWi-Fiや電源、就活支援サービスが無料で利用できます。これが就活生だけでなく普通の学生からも人気の理由です。
企業と接点を持つことができる
就活カフェでは頻繁に企業がイベントを開催しています。そこで企業担当者の方と直接会話ができるため、業界のことや気になったことなどを個別に聞くことができます。通常の募集ルートと違う接点が持てるため、就職活動に役立つというメリットがあります。
学生同士で交流できる
就活カフェは就活生だけでなく1年生から院生まで無料で利用ができるため、さまざまな学生と気軽に交流できます。また、就活生同士で交流することで、有益な就活情報を共有したり、就活の悩みを解消したりすることもできます。
企業が就活カフェを活用するメリット
企業側も就活カフェをうまく利用すれば、学生と新たな接点を作ったり、自社の採用ブランディングに生かせたりします。ここでは3つのメリットを紹介します。
学生の動向を把握できる
利用者が学生であるため、最新の学生のニーズや生の声を常に拾うことができます。 採用市場が変化していく中、上位校学生の動向を把握することで、採用活動全体を改善することができます。
また、企業はイベントを実施することで、学生の生の声を聞くことができます。一般的な説明会では堅苦しい雰囲気になりがちですが、就活カフェのイベントはカジュアルに行われることが多く、学生と企業の心理的な距離が近いと言えます。
さまざまな学生と出会える
就活カフェにはさまざまな大学出身の学生が集まります。そして、就活カフェは就活生の拠点になりつつあります。そのため、採用活動の一環でアプローチをかければ、広範囲に自社の認知度を高めることができるでしょう。
また、就活カフェを利用する学生は就活生だけでなく、大学1、2年生もいます。そのため、就職活動が本格化する前の学生とも接点を持てます。
学生に自社の魅力を直接伝えることができる
就活カフェでは、イベントやセミナーが定期的に開催されます。イベントを企画することで、参加する学生に企業を認知してもらうことができます。
また、少人数向けの就活相談会を開催したり、OBOG訪問の待ち合わせ場所として利用したり、インターンシップを開催したりできる就活カフェもあります。学生と近い距離で交流できるため、認知度の低い企業でも学生と親密になれる可能性も高まります。
このように企業名や業務内容を学生に認知してもらったり、自社の存在をアピールできたりします。
【企業目線】就活カフェの採用活用ステップ
就活カフェは、新卒採用において学生との接点を広げ、自社の魅力をアピールする場として効果的です。本セクションでは、企業が就活カフェを採用活動にどのように活用できるのか、その具体的なステップを解説します。
ステップ1:ターゲット学生の選定
まず、企業は自社が求める人材像に合致した学生をターゲットに選定します。就活カフェは、特定の大学や学部に通う学生が多く集まるケースもあり、ターゲットを絞り込むのに適した環境です。
また、カフェ運営企業と連携することで、来店学生の属性データを参考にターゲティングを行うことも可能です。
ステップ2:イベントやセミナーの企画・実施
就活カフェでは、企業説明会やミニセミナーを実施することができます。これにより、学生に対して直接アプローチできる貴重な場を提供します。
たとえば、特定の職種に興味を持つ学生を対象にしたワークショップや、実際の社員が登壇するパネルディスカッションなどが挙げられます。
ステップ3:継続的な関係構築
就活カフェを通じて接点を持った学生とは、単発のイベントで終わらせるのではなく、継続的な関係を築くことが重要です。メールマガジンやフォローアップイベントを通じて情報を提供し、学生とのコミュニケーションを続けることで、企業への親近感を醸成します。
また、SNSを活用してカフェ内のイベントを発信することで、オンラインでも幅広い学生にリーチできる仕組みを作ることができます。
【3選】採用活動に利用できるおすすめ就活カフェ
全国にはさまざまな就活カフェがありますが、特に企業と学生双方から高い評価を得ているカフェを3つご紹介します。それぞれの特徴や強みを把握し、採用活動に活用する際の参考にしてください。
知るカフェ

「知るカフェ」は日本中に展開している学生限定の就活カフェです。有名大学の近くに位置しているため、上位校学生が立ち寄りやすいです。企業と気軽に交流できる「知るカフェ交流会」を定期開催しており、企業と学生の距離が近いといった特徴があります。
地方のミカタ 就活カフェ

地方就活生の就活格差をなくすことを目指して事業を展開しており、地方就活生向けたサービスを積極的に提供しています。そのため、利用する学生の約6割が地方国公立大学の学生であることが特徴です。
BEYOND CAFE

大学生であれば無料で利用できる就活カフェです。ここには進路相談に乗ってくれるプロのキャリアアドバイザーが常駐しています。また、キャリア相談やインターンなども開催されており、就活サポートが手厚いことも特徴です。
企業の活用事例
ここでは就活カフェの中で「知るカフェ」の利用を始めた以下の2つの企業をご紹介します。
- 株式会社名古屋銀行
- 本田技研工業株式会社
株式会社名古屋銀行
株式会社名古屋銀行は、学生との接点を増やすために就活カフェの利用を開始しました。自社の知名度向上のために、少人数の学生と話す交流会に力を入れています。その結果、就活カフェの交流会をきっかけに、参加者の学生の中から内定まで至った学生もいるそうです。
本田技研工業株式会社
本田技研工業株式会社は、就活生のみならず1、2年生へ認知度を高めるために、就活カフェの利用を開始しました。特定の大学・地域に限らず幅広い学生と出会える場として重宝しているそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。企業は就活カフェをうまく利用すれば、学生と新たな接点を作ったり、自社の採用ブランディングに生かせたりします。オープンな就活カフェの場は学生と企業の相互理解に繋がるため、就活カフェでの採用活動を検討してみてはいかがでしょうか。
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