企業の採用担当者の方の中には、
- リクルートダイレクトスカウトという言葉は聞いたことがあるけれど、詳しいサービス内容は知らない
- リクルートダイレクトスカウトと調べても求職者に向けた情報ばかりで、企業向けの情報がなかなか見つからない
これらにあてはまる方も多いのではないでしょうか。
今回はこのような気持ちを抱いている企業の方に向けて、リクルートダイレクトスカウトの特徴や費用、機能をご紹介します。
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リクルートダイレクトスカウトとは?
リクルートダイレクトスカウトは、株式会社リクルートが運営するハイクラス・エグゼクティブの求職者向けの転職スカウトサービスです。
求職者からは、
- 非公開の仕事に出会える
- 企業と直接コンタクトが取れるので効率的な転職活動ができる
これらの高い評判を得ています。
2021年11月1日にキャリアカーバーからリクルートダイレクトスカウトに名称を変更しました。
【比較】他サービスとの違い
企業がどのようなサービスを選ぶかの参考になるように、他サービスとの違いをまとめました。
リクルートダイレクトスカウト | リクナビNEXT | マイナビ転職 | |
サービス形態 | スカウト型(企業からオファーを受ける) | 応募型(自分で求人に応募) | 応募型(自分で求人に応募) |
ターゲット層 | ハイクラス層(管理職・専門職など) | 幅広い層(エントリーレベルから中堅層まで) | 幅広い層(エントリーレベルから中堅層まで) |
求人の質 | 高年収・専門職・ハイクラス求人が多い | 公開求人が中心 | 公開求人が中心 |
求人掲載のスタイル | スカウト型(企業が求職者に直接アプローチ) | 求人情報を掲載し、求職者が応募 | 求人情報を掲載し、求職者が応募 |
採用活動の効率 | 早期に適切な人材を発見しやすい | 時間がかかることがある | 時間がかかることがある |
非公開求人の取り扱い | あり(ハイクラス・特殊スキル向け) | 一部あり | 一部あり |
ターゲットとなる職種 | 経営層・管理職・技術職・専門職 | 営業職・事務職・IT職・専門職など | 営業職・事務職・IT職・専門職など |
採用活動のサポート | 専任キャリアアドバイザーがサポート | 自分で活動、サポートもあり | 自分で活動、サポートもあり |
コスト面 | 採用企業が費用負担、成功報酬型 | 求人広告掲載料が発生 | 求人広告掲載料が発生 |
利用の手間と効率 | 効率的、手間が少ない | 求職者選定に手間がかかることがある | 求職者選定に手間がかかることがある |
リクルートダイレクトスカウトの3つの機能
リクルートダイレクトスカウトを利用することで、
- スカウトメール送信
- 求人応募
- ヘッドハンターに相談
の3つの機能が使えるようになります。
スカウトメール送信
ヘッドハンターが求職者のプロフィールを見て、気になる候補者に直接スカウトメールを送信します。
スカウトメールとは?種類や成功のポイントと活用法を解説!
求人応募
ヘッドハンターが保有している求人票を掲載し、その求人に興味を持った候補者がヘッドハンターに応募を依頼します。
ヘッドハンターに相談
ヘッドハンターのプロフィールに興味を持った候補者がヘッドハンターに相談を依頼します。
リクルートダイレクトスカウトの特徴2つ
リクルートダイレクトスカウトの特徴である、
- ハイクラスの人材と出会える
- 返信率が高い
これら2点を紹介していきます。
ハイクラスの人材と出会える
リクルートダイレクトスカウトを利用する一番のメリットは、なんといってもハイクラスの人材と出会えるということです。リクルートダイレクトスカウトはその業界や企業にいるヘッドハンターと協力して、ハイクラスの求人と求職者のマッチング拡大を目指しています。
実際にリクルートダイレクトスカウトに登録しているユーザーは約半数が年収750万円以上で、転職成功者は2021年は昨年よりも200%以上増加しています。特に「メーカー」「IT・インターネット」「金融」の業種と「営業」「管理」「経営・事業企画」の職種は特に多く取り扱われています。
返信率が高い
ハイクラス・エグゼクティブの求職者は自分の希望に合致したキャリアアップを実現してくれるヘッドハンターを探しています。(ヘッドハンターとは優秀な人材を引き抜く採用方法であるヘッドハンティングを専門に行っている会社の担当者のこと)
リクルートダイレクトスカウトでは自分にあったヘッドハンターと出会えるというハイクラスの求職者の転職ニーズに応えるブランディングにより、返信率を高めています。
求職者からはリクルートダイレクトスカウトのヘッドハンターは質が良いという評判を得ています。なぜ、質が良いのでしょうか?それは、リクルートダイレクトスカウトの運営元が株式会社リクルートであることが大きく関係しているようです。
リクルートはリクルートダイレクトスカウト以外にもリクナビNEXTやリクナビHRtech転職スカウトといったサービスも運営しているため、求人数が業界最大級です。また他の会社とのつながりも強いため、ヘッドハンターの質も良いようです。
加えて、リクルートダイレクトスカウトにはヘッドハンター1名につき一定期間内に限られた数しか送信できないプレミアムスカウト(一求入魂スカウト)が用意されています。この一求入魂スカウトは返信率10〜20%、決定率は通常スカウトの2〜3倍を誇っています。
ダイレクトリクルーティングのメリットとは?デメリットも併せて解説
リクルートダイレクトスカウトのメリット
リクルートダイレクトスカウトのメリットは以下3つあります。
それぞれについて詳しく解説します。
企業からのスカウトで人材が集まりやすい
リクルートダイレクトスカウトはスカウト型サービスです。企業側が自社に適した候補者に直接アプローチする形で、受動的に応募を待つのではなく、積極的に有望な人材をリクルートできます。
ターゲットを絞った採用活動ができる
リクルートダイレクトスカウトでは、企業の求める条件にマッチした人材にピンポイントでアプローチできます。採用活動の対象を特定のスキルや職歴を持つ候補者に絞ることができ、効率的に最適な人材を確保できます。
業界全般に対応可能である
どの業界においても専門的なスキルや高度な経験を持つ人材をターゲットにできるため、幅広い業界の企業に適しています。特にIT、製造業、金融、コンサルティングなど、技術力や専門知識が重要な業界で力を発揮します。
リクルートダイレクトスカウトの料金体系
リクルートダイレクトスカウトの料金体系は成果報酬型です。
新規参画時は初期費用、サービスの利用を開始した後は成果報酬型サービス利用料がかかります。
成果報酬型なので、少人数の人材をじっくり採用したい企業に適しています。
ダイレクトリクルーティングの費用相場はどれくらい?おすすめサービスや料金形態も解説
リクルートダイレクトスカウトの利用手順
リクルートダイレクトスカウトは以下の手順で採用が進められます。
これらを見ていきましょう。
求人要件のすり合わせ
まずは、求人要件のすり合わせを行います。
- なぜ、採用が必要なのか
- どんなスキルや経験を持った人材を何人、いつまでに採用したいのか
の2点は明確にして担当者に伝えましょう。リクルート側と自社の認識のズレがあると、工数を無題に割いてしまう可能性があるので、丁寧に行いましょう。
リクルート側がスカウトを送信
求人用件をすり合わせた後は、リクルート側がスカウトメールを送信します。リクルートダイレクトスカウト成果報酬型なのでスカウトメールの送信数に限りはありません。人材を確保するまでスカウトメールを送信してくれます。
自社で候補者を選定
最後に自社で候補者を選考します。スカウトメールの返信が返ってきた候補者の面接日程調整、面接を行います。
向いている企業の特徴7つ
以上のように、リクルートダイレクトスカウトは、主にハイクラス層や専門的なスキルを持つ人材をターゲットにした転職サービスです。サービスを活用するのに向いている企業の特徴は以下7つあります。
高度なスキルや経験を持つ人材を求めている企業
経営層や管理職、専門職など、特に高度なスキルや豊富な経験が求められるポジションを採用したい企業に向いています。
例: CTO、CFO、プロジェクトマネージャー、高度な技術職や専門的な知識を要する職種など。
即戦力を求める企業
長期的な育成よりも、早急に即戦力となる人材が必要な場合、リクルートダイレクトスカウトは非常に有効です。
スカウト型のサービスにより、求人内容に対して積極的にアプローチしてくれる候補者を素早く見つけやすいため、即戦力となる人材の確保に適しています。
高年収層の人材をターゲットにしている企業
高年収を提示できる企業、特に企業の中核を担う人材や、競争力のある給与を支払える企業に向いています。
リクルートダイレクトスカウトは、特に高年収層や専門性の高い職種に特化した非公開求人が多いため、そのような人材を探している企業にとっては有力な選択肢となります。
非公開求人を積極的に活用したい企業
公開求人では見つけにくい特殊なスキルや経験を持つ人材を求めている企業には、リクルートダイレクトスカウトが非常に効果的です。リクルートダイレクトスカウトは非公開求人の取り扱いが多く、他の求人媒体では見つからない候補者にアプローチできます。
採用活動の効率化を重視する企業
自社で採用活動を行う場合、優秀な人材を探し、スカウトし、面接までの手続きを進めるのは手間と時間がかかります。リクルートダイレクトスカウトでは、専任のキャリアアドバイザーが採用活動をサポートし、適切な人材へのスカウトを効率よく行うことができます。
求人掲載や広告費の予算に余裕がある企業
リクルートダイレクトスカウトは成功報酬型のため、採用が決まるまで費用が発生しませんが、他の求人サービスに比べて費用がかかる場合もあります。そのため、広告予算に余裕があり、投資対効果を重視する企業に向いています。
競争力のある企業で、業界内での人材確保が難しい企業
特定の業界や分野において競争が激しい企業は、リクルートダイレクトスカウトを活用することで、優秀な候補者と直接コンタクトを取ることができます。他の企業との競争において有利な立場を確保できる可能性があります。
リクルートダイレクトスカウトの注意点3つ
リクルートダイレクトスカウトには3つの注意点が挙げられます。ここではその注意点について3点解説します。
- 運用工数がかかる
- 競合性が高く返信率が上がりにくい
- 大量採用に向いていない
それぞれについて詳しく解説します。
運用工数がかかる
ダイレクトリクルーティングでは、求職者へのアプローチから選考、内定後のフォローまで、すべての工程を自社で行う必要があります。他の採用手法と比較して手間がかかります。結果的に採用担当者の負担が大きくなり、採用活動に多くの時間と労力がかかります。
具体的に追加で必要な工数を解説します。
ターゲット候補者のリサーチ
採用基準の策定・人物像の明確化の後に人材データベースや転職サイトなどを駆使し、膨大な候補者リストの中から求める人物像に合致する人材を探し出す。
パーソナライズされたメッセージの作成
候補者の興味を引き付け、応募意欲を高める魅力的な個別メッセージを作成する。
候補者とのコミュニケーション
日程調整を円滑に行うために、レスポンスの速度を早くすることや返信率の高い時間帯にメッセージを行うなど相手に合わせた対応を行う。
面談の実施
相手に企業の魅力を伝えることで、候補者の興味を引き付け、転職意欲を高めることを行います。
それぞれに時間の必要な工数が非常に多いことが挙げられます。
競合性が高く返信率が上がりにくい
ダイレクトリクルーティングによる人材へのアプローチが激化し、返信率が上がらないというデメリットがあります。
根本的な問題に魅力的なメッセージが作成できていないことが挙げられます。一斉送信を彷彿させる画一的なメッセージでは、求職者の興味を引くことができません。個別にパーソナライズしたメッセージが重要です。
相手の特徴に沿って魅力的な文章でメッセージを送った場合であっても、メッセージに埋もれてしまいます。複数回に渡ってアプローチをすることで目に留まる回数を増やすことが重要です。また、送るタイミングに注意し、相手が返信可能な時間帯に行うことも返信率を向上させるために必要になります。
大量採用に向いていない
ダイレクトリクルーティングの性質上、個別に候補者と面談ややり取りを行うため、一人あたりの工数が多くかかります。工数が多いことにより短期間で複数人とやり取りを行うことは困難になります。
長期的な採用では人数を確保することはできますが、短期間での採用は向いていないことがダイレクトリクルーティングのデメリットに当たります。
短期間での採用や大量採用には求人広告や人材紹介会社を利用することが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、企業の方向けにリクルートダイレクトスカウトの特徴や費用、機能をご紹介しました。
リクルートダイレクトスカウトの魅力はなんといってもハイクラス・エグゼクティブの求職者に出会えるという点です。ただでさえ、労働人口不足で人材の獲得競争が激化している昨今。ハイクラス人材の獲得はさらに困難を極めています。
しかし、リクルートダイレクトスカウトをうまく活用すれば、採用成功率を高めてくれるでしょう。実際に、2021年の転職成功者は昨年比で200%以上増加しています。ヘッドハンターや一球入魂スカウトをうまく活用し、自社の採用を加速させましょう。
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